自動車配車サービスUberの社長創設者でありCEOのTravis Kalanickが、Uberのドライバーと口論している映像をアメリカのメディアがBloombergが報じた。
KalanickとドライバーのFawzi kamelの口論はKalanickが下車しようとするときに起こった。Kamelは自身が担当しているUberのサービスの中でも最高級のUber Blackの乗車料金が最近1マイルが20ドルから3.75ドルと大幅に値下げされたことについて、Kalanickに不満をぶつけ、そのせいで9万7000ドルも損したと主張する。
その後、口論はヒートアップし、KalanickはKamelの要求を「でたらめだ」と切り返した。そして、Kalanickは「多くの人は自分で責任を取りたがらない。そういう奴は自分の人生を誰かに押し付ける。幸運を祈る」と言い捨て、そのまま下車してしまった。
Uber Blackの使用は最近、減少傾向にあった。2014年の料金システム変更や低価格のUberXの登場に伴い、高級な車であるにも関わらず、使われる頻度も少なくなった。しかし、レンタルや維持にかかる費用が高いため、Uberドライバーの間で問題が広がっていた。
Kalanickはこの一件がBloombergの報道された後、従業員に謝罪のメールを送っている。
「やっと今、報道されたビデオを見た。恥ずかしいというだけでは、あまりに控えめになってしまう。私の仕事はリーダーとして従業員を導くことだ、、、またそうした行動をすることで、私たちに誇りが生まれる。やったことに関しては言い逃れはできない」と後悔の念を表し、「私はリーダーとして変わらなければならないし、成長しなければならない」と、反省の気持ちを述べた。
先日、Uberはトランプ政権に近づいているとして、ソーシャルメディア上で#DeleteUberという不買行動へのハッシュタグがトレンド入りし、約20万アカウントがUberを解約してしまった。。そこに畳み掛けるように起こってしまった、CEOによるUberのドライバーへの高圧的な物言い。Uberの信頼回復への道のりは険しい。(野口耕一)