Supremeとルイ・ヴィトンとのコラボの影響はポジティブな面でも、ネガティブなでも、その影響は大きそうだ。ポジティブな面で言うとこのストリートファッションシーンの巨人が、前人未到の地位にいることを再確認させてくれた。コラボ直後にはルイ・ヴィトンを手がける世界最大のファッション企業体LVMHグループがSupremeを買収するという噂話も、まことしやかに流された。
しかし新たな全盛期を迎えているSupremeに対し、Supremeというブランドの基盤を支えてきたスケーターたちが拒否感を示しているとWWDが報じている。
WWDはSupremeのホームタウンNYのスケーターに取材しルイ・ヴィトンとのコラボについて聞いたところ、あるスケーターは「あれはまじで馬鹿なコラボだ。このコラボはSupremeのファッションシーンでの地位を確立する、それはとても愚かだ。Supremeはもともとファッションシーンに中指を立てていたが、いまではSupremeがそういう存在になってしまった」と語っている。
また別の30代のスケーターは「Supremeは最悪な形でストリートファッションを代表した」と語り、「Supremeの店にいっても、全部のアイテムがクソだ」と批判している。
やはりルイ・ヴィトンとのコラボの影響は大きいようで、WWDの取材に答えている多くのスケーターは、自分たちとSupremeの間に溝ができてしまったと話しているが、Supreme側は「Supremeの歴史を通して、私たちが予想外のことをすると常に顧客は不安になっていたのを見ている。しかしながら、私たちは常に自分たちがたどってきたカルチャーに誠実であり続けている」とWWD側に回答している。
確かに常にSupremeは予想外のコラボなどを行ってきたが、今回のコラボもこれまで通りの形で済むのだろうか?