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ソロアルバム、レーベルの設立、天才プロデューサーMetro Boominが2017年に目指すものとは

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Record producer Metro Boomin poses for a portrait backstage at FADER FORT presented by Converse during SXSW on March 16, 2016 in Austin, Texas. (Photo by Roger Kisby/Getty Images Portrait)

Migos、Kanye West、Gucci Mane、21 Savage、Lil Uzi Vert、Drakeなど、トップアーティストたちと次々とヒット曲をチャートに送り込むMetro Boominは、現在アメリカのラップシーンで最もホットなプロデューサーだと言っても過言ではないだろうか。このアトランタ出身の23歳の若き天才は、2017年もペースを落とすことを知らないようで、自らのレーベルの創設やそこからのデビューアルバムのリリースを考えているという。Metroは最近(2月22日)GQが行なったインタビューで、これらについて語った。

インタビューでMetroは、ラッパー/プロデューサーでありながら自らレーベルも持つPharrellやKanyeを挙げながら、彼自身も自分の意のままになるレガシーを作ることに集中しているということを明かした。「今は自分のレーベルを立ち上げている。だからもちろん、新しいものがこれからたくさん出てくることになるよ。人々が愛しともに生きていくことになるような新しいアーティスト、新しいサウンド、そして新しいバイブスが生まれてくるんだ。」と話す。

また、「俺はいつでもプロデュース業に重きをおくことにはなる。それがまず最初に来るんだ。それが一番じゃないってことはありえない。でも2016年は、DJ業にも力を入れた。2017年になって、ファッション方面にも関心を持ってるよ。ちょうどAlexander Wangのキャンペーンをやったようにね、そういうことにも興味を持っている。」と彼のファッションへの興味も明かされた。ここで触れられているのはAlexander Wangの2016年冬のキャンペーンのことで、MetroはここでBig Sean、A$AP Ferg、Vince Staples and Tygaなどとともにフィーチャーされた。

 

@metroboomin #WANGF16

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2016年はMetroにとってこれまでで最も大きな一年だった。Kanye Westの『The Life of Pablo』でも登場するFutureによるタグ"If Young Metro don’t trust you I’m gon shoot you(もしMetroがお前を信じないなら、撃っちゃうぜ)"のフレーズが世間にインパクトを与えたことに始まり、21 Savageとのミックステープ『Savage Mode』のリリース、さらにTinasheの"Ride of Your Life"のプロデュース、Migosとのキャリア初のNo.1ソング"Bad and Boujee"がスマッシュヒットするなど。ラップ界を思いのままにするMetroが、次のステップに踏み出すのには今が完璧なタイミングかもしれない。

またインタビューでは興味深いことに、ヒップホップ以外に影響を受けたアーティストについての話もしており、「Michael Jacksonだね。彼はいつも何かを発明をしていたし、いつも自分のスタイルを新しいものにし続けていたんだ。それとGreen Dayは、俺が音楽を作り始めた頃に『American Idiot』をリリースしたんだけど、それのダークでムーディな雰囲気に影響を受けて自然とそういうより暗いサウンドを目指すようになったんだ。そういうフィーリングが好きだったからね。それとホラー映画の音楽も俺の音楽に影響を与えているね」と新たな一面も見せている。

また、最近彼はRed Bull Music Academyでの講義や、ビート作りのチュートリアルをYouTubeで公開するなどしている。若いアーティストに何かを教えたり助けたりすることについては、「技術的なことについての指導にはそこまで入り込めなかったけど、 Red Bull Music Academyみたいなやり方にはすごく共感しているよ。一人の普通の人間が、まず自分が作ってきたものについて話すんだ、みんなが知りたいと思っているようものについてね。そしたらみんなが同じ間違いをおかさないようにすることができる。俺にはそういうことを教えてくれる人がいなかったからね。技術的なことになると誰もが同じようなことを教えようとするから、生きた人間の知識っていうのはもっと価値があるよね」と話した。

奨学金のためのチャリティーも行なっているMetro。これの経緯についても明かした。「俺はセントルイス出身なんだ。1学期だけ、Morehouseというカレッジに通っていた。そこにいれたのは嬉しかったけど、そこにはいたくなかった。辛かったけど、俺は自分の全部の時間を音楽にあてなきゃいけないってわかっていたからね。学校にいることも音楽を作ることと一緒だと思うんだ。もしそれで成功したいって思ったら、数え切れないくらいの人たちが同じことを目指しているってことだ。もし挫折を超えられなかったら、おそらく自分が望む方には進んで行かないと思う。もちろん、何かにつまずくことだってあるかもしれない。でも本当にそれを自分のものにしたいなら、ゲームを作る側になりたいなら、辛いものを超えないといけないんだ。それ以外に道はないんだ。学校にいたまま音楽をやっていたら、どちらも秀いでたものにならなかったと思う」

このような中、Metroは自分が音楽に取り組むのと同じくらい真剣に学校に行きたいという子供たちの手助けをしたいと考えるようになったようだ。

「振り返ってみると、セントルイスにいたどれほど多くの子どもがカレッジに行くことを諦めていたかと思うよ。自分がセントルイス出身だからだっていうのはわかっている。そして俺は黒人の家の生まれだ。どれほど多くの子どもが経済的な理由で進学できていなかったかと思うよ。学費が高いっていうのはみんなが抱えている問題なんだ。だから、もし誰かに機会を与えることができるなら力になりたいって思ったんだ」

最後に、2017年のゴールについては「いま取り組んでいるアルバムをリリースさせたい。Top10に入れてみせるよ。俺がどれくらいこれに真剣に取り組んでるかは言い表せないくらいさ。そして、それと自分のレーベルについてだね。DJとファッションについてももっとやりたい。良い人間になりたい、そしてより健康にね。自分の人生に関わる人たちに対してもっと良くなりたいね。今がそうじゃないっていうわけじゃないけど。人はいつでももっと良くなれると思うんだ。いつでもね。2017年ももっと良くなるよ。良いエンターテイメントと良いレコードが生まれるよ」と話した。

インタビューの原文はこちらのGQの記事から。

(辻本秀太郎)

 

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