アトランタのラップグループMigosの待望のニューアルバム『CULTURE』がついにリリースされた。Migosにとって初となるビルボードチャート1位の曲となった"Bad and Boujee"や、映画『レヴェナント』を模したMVも話題の"T-Shirt"などを収録したアルバムは、リリース前からも大きな話題となっている。
しかしいまやアトランタを超え、全米の大人気グループとなったMigosにも、越えられない壁があった。それはTVだ。
MigosはこれまでもTV局側に積極的に出演の働きかけを行ってきたというが、TV側は全て拒否してきたと、NY Timesに掲載された特集記事でMigosの所属レーベルのボスPierre “Pee” Thomasが明かしている。
その状況が一変したのは"Bad and Boujee"のおかげ、というわけではなくなんとChildish Gambino(Donald Glover)のゴールデン・グローブ賞でのスピーチだという。
Childish Gambinoは『Atlanta』でベスト・コメディ・シリーズ賞を受賞した際のスピーチで、「"Bad and Boujee"はこれまでで最高の曲」と絶賛した。
Pierre “Pee” Thomasは「それまではTV局の人間は、あらゆる言い訳を使ってきたよ。「このタイミングじゃない」「これじゃないんだ」とか。でもあの発言の翌日には、こちらのオファーを断ってきた奴ら全員がオファーをしてきた」と語っている。
その翌週、早くもMigosは人気番組『Jimmy Kimmel Live』に出演、"Bad and Boujee"を披露し、さらなる注目を集めることに成功した。
1stアルバム『Yung Rich Nation』の初週の売り上げ枚数は15,000枚だった。『CULTURE』がそれを塗り替えるのは間違いないだろう、3人の躍進はまだまだ続いていく。