最近年度末が近いこともあり、どの会社に務めている人も心なしか仕事に追われ、毎日癒しきれない疲労感を抱きながら次の朝会社に向かっているように感じている。
顔からは笑顔が消え、くまが色濃くなっていて、まさにゾンビのようになってきていると自覚があるそこのあなた。そんなあなたに、その平日の疲れを吹っ飛ばすような、Netflixに公開中のスタンドアップコメディをご紹介したい。
『ガブリエル・イグレシアスの空腹時は取扱注意』
コメディアンのガブリエル・イグレシアスは世界的にも非常に知名度が高いだけでなく、人気も高い。“フラッフィー(ぽっちゃり)”という愛称で親しまれ、その愛嬌のある表情や仕草、何よりに最高に笑えるストーリーテラーである彼に、ハマってしまう事間違いなし。
しかも彼はただのぽっちゃりではない。コメディアンとしてだけでなく、俳優や声優、プロデューサーとしても活躍する多才なぽっちゃりなのだ。なんとあのマッチョ映画『マジック・マイク』にも出演している!
メキシコ系アメリカ人の彼だからこそ言える、人種差別ジョーク(そこまで酷くない)から、自身の息子にまつわる面白エピソード、肥満ネタなどが多い。
今回紹介する『ガブリエル・イグレシアスの空腹時は取扱注意』では、まず自身の息子のフランキーが18歳になっても親に甘えて自立しない事を話す。
彼が、現在の生活に対するありがたみを理解するには、交換留学で発展途上国の子を迎い入れるしかないというガブリエル。面白いだけでなく、意外としっかり親として、大人としての見解を述べるのが彼流のジョークなのだ。
また、彼がシュワちゃんことアーノルド・シュワルツェネッガーとレッドカーペットで初対面した時の興奮を話すエピソードも爆笑もの。
なにより酒を愛するガブリエルのイエーガーとワインがどんなに恐ろしい酒かという熱弁が面白い。
メキシコ系の彼は酒といえばテキーラを飲むらしいのだが、イエーガーとワインは飲むのを辞めたという。理由はイエーガーは身体に悪いから、ワインは正確に量が計れないから。
テキーラ等彼が普段飲むものは、ショットタイプなのでどのくらい飲んでいるかがわかるが、ワインはグラスのサイズや注がれる量がわからないので怖いというのだ。これを聞いて興味を持った酒飲みの方、共感必須なので是非。
声優をやっているだけあって、声マネのテクニックが非常に高いガブリエル。あらゆる人種の声マネだけでに留まることなく、エレベーターの声まで真似てしまう。
親しみやすい彼の、尖りすぎていないジョークがあなたの平日の疲れを忘れさせてくれるだろう。
お疲れ気味だけど、今夜Netflixで何かみたいなと思っていたのなら、是非チェックしてみて。
雑誌「エルガール」のオフィシャルキュレーターを務めながら、フリーライター兼モデルとして活動中。映画を中心に、カルチャー全般の執筆を行っている。
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