Young Thugが昨年リリースしたミックステープ『JEFFERY』はThug自身のアイドル的存在のアーティストが曲名につけられたコンセプチュアルな内容だ。そのミックステープの中から"Wyclef Jean"のミュージックビデオが、本日公開されたがなんとも奇妙なビデオになっている。
このビデオの総制作費は1000万円以上で、Pomp & Cloutが監督をつとめた。Pomp & Cloutの撮影案によれば、もちろんThug自身が一番目立つポジションでフィーチャーされる予定だったが、撮影日にThugのInstagramのアカウントがハックされた等、様々な理由でThugは撮影現場に姿を現さなかった。
しかしエキストラやセットなどは組んでしまっていたため撮影陣は、主役なしで撮影を強行せざるを得なかった。
そして完成されたビデオは監督による本来行いたかった演出プランが図や文章で示され、そこに実際撮影された映像が挿入されるというなんとも珍しい失敗作のように見えるミュージックビデオになっている。
逆にこの奇妙な感覚に取り憑かれて最後まで見てしまう。そして「もしかしたら、このビデオは元々こうなる予定だったのでは?」という思いが頭をよぎる。
ぜひチェックしてほしい。