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Lil Yachtyがなぜ自分は成功できたのかについて語る。「僕はラッパーじゃない、アーティストで、それ以上に僕はブランドだ」

Lil Yachty

今年のヒップホップシーンで最も名前を挙げた、新星ラッパーの1人はLil Yachtyで間違いないだろう。『Lil Boat』と『Summer Songs 2』という2枚のミックステープで、テクニカルさはないが、キャッチーで可愛げのあるフロウ、キッズの願望をそのまま歌ったようなリリックを披露した19歳は、さらに赤いショートドレッドの髪型とカラフルなファッションで、音楽シーンを超えて注目を集めるのに成功した。YachtyのことをKanyeのファッションショーに出演したことで知った人も多いのではないだろうか?大学を中退したばかりで、一気にスポットライトを浴びたばかりのYachtyのインタビューがアメリカの名門紙NYタイムズに掲載されている。

Yachtyといえばリリックやファッションまで一貫したキャラクター性があるが、自身のキャラクターについては、本人もとても気を使っている様子で「ラッパーはあまりスポンサーがつかないよね、それはイメージのせいだよ」とYachtyはインタビューで語り、「スポンサーの支援はとても大きいよ。だから僕はキャラクターに気を使っている」と続けた。そして「僕はそれがなにかはわからないけど、僕は何かになるだろうなということは知っていたよ。いま僕はラッパーじゃない、アーティストだ。そしてアーティスト以上に1つのブランドなんだ」と自身を定義する。

さらにリリックでも嘘はついてないと話すYachtyは「僕は酒もタバコもマリファナもやらないから、それについては歌ったことがないよ。僕がやらないことを僕はラップしない」と言う。

Yachtyのラップといえば"One Night"などに代表される赤裸々な性生活を、あくまで無邪気に歌ったものが多いが、それはティーンを熱狂させる一方で、その親たちを怒り狂わせているという。「子どもたちの両親は、僕にキレまくってるよ。だって教室で子どもが僕の曲を歌っているからね」

 

Yachtyはそうしたティーン層への影響力を自覚しており、自身を「ティーンの王様」と称している。さらにYachtyは今のティーンにどうやれば影響力を与え続けられるかというのも常に考えており「僕は常にどうやったらバズることができるかなと考えている。僕はティーンの顔なんだ、彼ら以外は誰も僕自身と近くない」とも回答している。

このインタビューではYachtyの父であり、写真家のShannon McCollumも登場、Yachtyが子ども時代からタレント性を持っていたことを明かしている。「3~4歳の頃から、毎週彼をモデルに写真を撮っていたよ。彼はカメラの前に立つのがとても嬉しそうだった」と父は振り返る。さらに父はYachtyが、ファッションについても子どもの時から興味があったエピソードも披露する。「彼が7歳くらいの時にピンクのポロシャツを着て、一緒に彼の友達を車で迎えにいったんだ。友達は息子の姿を見ると、笑いが止まらなくなって「女の子じゃん」と言ったんだ。それに対して息子は「全然わかってないよ」と言い返したね」

さらに同記事ではKanye WestやKid CudiなどよりもLil B、Soulja Boyなどから音楽的な影響を受けたこと、高校時代にPharrellやTyler, the Creatorのファッションが好きで、マクドナルドでバイトしながら服を買ったエピソードなども披露されている。

NYタイムズでのLil Yachtyのインタビュー全文はこちらから。

 

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