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石川直樹の初の大規模個展『石川直樹 この星の光の地図を写す』が水戸芸術館で12月から開催

世界をフィールドに活躍する写真家、石川直樹による初の大規模個展『石川直樹 この星の光の地図を写す』が12/17~2/26に水戸芸術館現代美術ギャラリーで開催される。

 

石川は22歳の時に北極点から南極点までを人力で踏破、23歳で七大陸最高峰の登頂に成功し、その後も各地を旅しながら、人類学や民俗学などの観点を取り入れた独自のスタイルによる写真で、日常、そして世界を見つめ直す活動が注目されている。

シリーズ「DENALI」(1998)より

本展では、北極、南極、ヒマラヤ8000m峰といった極地やニュージーランドの原生林を撮影した各シリーズ、さらにポリネシア地域に浮かぶ島々を星に導かれるように巡った『CORONA』、世界各地の洞窟壁画を訪ねた『NEW DIMENSION』、そして日本列島の南北に広がる島々を探索する『ARCHIPELAGO』など、石川の初期から現在に至るまでの活動を、初公開の未発表作を織り交ぜて総合的に紹介する。石川にとって初期から最新作までを網羅した大規模な個展は今回が初めてだ。

シリーズ「POLAR」(2007)より

石川が一貫して関心を寄せるのは、地球上のあらゆる場所に、古くから伝わる生きるための「技術=叡智」であり、国境などの区分では捉えきれない各地の有機的なネットワークの有り様だ。石川の目と足による縦横な探求は、文化人類学的なフィールドワークであると同時に、もともと「技術」という意味を語源にもつ「アート」を追求する果てしない旅といえるだろう。

本展は、とどまることを知らない石川直樹の足跡を道標に、私たちの慣れ親しんだ世界地図とは異なるもう一つの視点からこの地球という星を見つめる機会となるはずだ。

シリーズ「ARCHIPELAGO」(2009)より

また展示とあわせて、石川の文筆活動や遠征道具なども展示・紹介される他に、初日の12/17には石川によるアーティスト・トークも開催される。

またサウンドデザイナーの森永泰弘とともに世界各地で撮影・録音した素材を使用したビジュアル&DJイベントも開催される。

シリーズ「ANTARCTICA」(2011)より

<Info>

展覧会名:石川直樹 この星の光の地図を写す

会  期:2016年12月17日[土]~ 2017年2月26日[日]

開館時間:9時30分~18時(入場時間は17時30分まで)

会  場:水戸芸術館現代美術ギャラリー

休 館 日:月曜日、年末年始12月26日(月)~2017年1月3日(火)、
1月10日(火) ※1月9日(月・祝)は開館

入 場 料:一般800円、前売・団体(20名以上)600円

中学生以下、65歳以上・障害者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名は無料
※前売り券販売期間:11月17日(木)~12月16日(金)
※一年間有効フリーパス→「ハイティーンパスH.T.P.」1,000円/対象15歳以上20歳未満 「おとなのパス」2,500円/対象20歳以上

問い合わせ : 水戸芸術館代表番号 029-227-8111

主  催:公益財団法人水戸市芸術振興財団

助  成:公益財団法人野村財団

協  賛:株式会社集英社

協  力:アサヒビール株式会社、産経新聞社、SCAI THE BATHHOUSE

企  画:竹久侑(水戸芸術館現代美術センター学芸員)

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