マーヴィン・ゲイやスティーヴィー・ワンダー、 ジャクソン5など20世紀のトップアーティストを輩出し続けたトップレーベル、モータウンの成り立ちから絶頂期までを、 1000点以上の豊富な写真と詳細な解説、 貴重な証言によって描き出した書籍『コンプリート・モータウン』が10月末に河出書房新社より発売される。
『コンプリート・モータウン』はモータウンを支えた最重要スタッフであるバーニー・エイルズと『ビルボード』誌元編集長アダム・ホワイトが手がけた、100人以上の関係者による証言や1000点以上の秘蔵写真で織り成される、濃厚なモータウンの歴史を体感できるレーベルの正史ともいえる1冊に。
1960年代の音楽シーンを象徴するモータウン・レコードの物語を詳細に、
おびただしい数の貴重な写真とともに綴った歴史的な本です。
持ち上げることが無理な重さですが、 そばに置きたい!
──ピーター・バラカン(ブロードキャスター)
念願かなってポール・ライザー(モータウンのセッション・ミュージシャン集団ファンク・ブラザーズの主要メンバー)とレコーディングしたのは2002年のことです。 この仕事を長く続けられたのは、 目先のギャランティの多寡に一喜一憂せず、 ささやかでも確実にクレジット表記を得てきたからだと述懐してくれました。
音楽産業とは不思議なところで、 ビジネス最優先と思われている人物が実はきわめて音楽的だったり、 あるいはその逆だったりすることがままあります。 ゆえに「好き」を仕事にしてしまった人ほど決断に迷う瞬間に直面するもの。
美麗な写真をふんだんに散りばめたこの豪華な本には、 それとは不似合いなほど実践的なアドバイスがいくつも収められています。 ぼくにとってのパンチラインは「大事なのは正しいものを作ることであり、 いいものを作ること」。 この金言の主は、 もちろんベリー・ゴーディ。 いつまでもベッドサイドに置いておきたい1冊ですね。
──松尾潔(音楽プロデューサー)
<Info>
タイトル:コンプリート・モータウン
著者:アダム・ホワイト/バーニー・エイルズ
序文:アンドリュー・ルーグ・オールダム
【目次】
序文――アンドリュー・ルーグ・オールダム
モータウン/レーベル一覧
前奏曲:今回の火事
01. はじめに
02. 黒人の注文、 お断り
03. 福音を伝導せよ
04. ミート・ザ・スプリームス
05. レディ・ステディ・ゴー!
06. 逃げ場なんてない
07. 頭に泥でも詰めておけ
08. 上海セレブレーション
09. 太陽の国
10. 最後のスター
おわりに:モータウノポリー
写真クレジット/索引/謝辞
体裁:B4変型・上製・400ページ・オールカラー
定価:本体9,000円(税別)
刊行予定:2016年10月下旬
ISBN:978-4-309-27720-2
http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309277202/