このストーリーの主役であるRadioheadの大ファンの男性、フィアンセと共にRadioheadも出演するACLmusic festivalのためテキサスのオースティンへ10時間かけて行った。
「彼らをみるのは3回目だったけど、いつみてもかわらず最高だった。」と男性は振り返る。
そしてもうひとつ、シンセサイザーをいじることが趣味である彼が楽しみにしていた事は、このオースティンにあるシンセサイザーショップSwitched Onに行く事だったのだが、そこですばらしい週末の締めくくりとなるようなハプニングが起きた。
そのショップで、なんとThom YorkeとJonny Greenwoodに遭遇したのである。
「最初にJonnyがいることに気づいた、そしてすぐそこにThomが座ってることにも気づいたんだ。彼らと今回のツアーをまわっている、PortisheadのドラマーでもあるClive Deamerもいて、彼はKorgのシンセを触っていた」
そんな彼はThomとショップの店員の話に耳を傾けたりしつつも、ファンとしての行動はとらないことに決め、自身の目的であったシンセをいじっていた。
男性はこの夢のような時間についてこう記している。
僕がパッチをいじってるときに、後ろから「それは何?」と声を掛けられた。それはThomだった。それから僕らはシンセのパッチについて1時間くらい話したり、モジュールの複雑さなんかについてジョークをとばしたりもした。『自分はシンガーだからボーカルエフェクターとかオシレーターくらいしか使わないけど、それでも難しいと感じるよ』」とThomは言っていたよ。夢のような時間だったなあ、ジャムセッションなんかもした。彼らは先にタクシーで店を後にしたが、最後にはお互いに手を振って別れたんだ。僕らは自分達が何者かなんて話もしなかったし、ライブの話もしなかった。僕がRadioheadの大ファンで、本人達とそんな時間を過ごしてぶったおれそうになってることもね。僕は一緒に使ったモジュールを購入したよ。ついに、Radioheadが使用した機材を手に入れたんだよ。
こんな夢のような体験。もし大ファンのミュージシャンに遭遇したらどうする?(Tomomi Sonoo)
Via Fact