The 300 Entertainmentの創始者で、USヒップホップシーンの最重要人物であると言ってもいいLyor CohenがYoutubeと音楽産業団体の間の摩擦を解消する役割に就く。
今年に入って著作権とロイヤリティと動画サイトについてアーティストの側から「おかしい」という声が上がっている。
Motley CrueのNikki SixxがYoutubeに対して正当なロイヤリティを支払うようにというキャンペーンを始めたり、Nine Inch NailsのフロントマンでApple Musicのチーフ・クリエイティヴ・オフィサーのTrent Reznorも「Youtubeは無料の、盗まれたコンテンツの上に成り立っている」と、Youtubeは批判されていた。
Taylor Swift、Paul McCartney、Vince Staples、Pusha TなどもDigital Millennium Copyright Act(デジタルミレニアム著作権法)の改正を求める署名にサインした。
そこでYoutubeは音楽業界の伝説的人物のLyor CohenをYoutubeのグローバル音楽事業部のトップに据え、この問題を解決しようとしている。ニューヨークタイムスが報じたところによると、彼の役割は「音楽業界が音楽とタレントをプロモートするために新しいテクノロジーを使用することを奨励する」ことだそうだ。もしくはCohen自身がYoutubeの従業員に宛てた手紙にあるように「音楽業界と協働し、混乱と不信感を取り去ること」なのかもしれない。
Timesによると、Cohenは今年12月まではFetty WapやYoung Thugが所属している300 Entertainmentに残るとのこと。
今週、メジャーレーベルは音楽リッピングサイトに対して多額の訴訟を起こしたばかりだ。