アメリカの音楽データベースサイト兼マーケットプレイス、Discogsが2016年上半期のレポートを発表した。注目すべき調査結果はレコードの売上数である。2016年上半期の売上数が300万枚を突破し、サイト内でCDを越え最も多い売上結果となった。ちなみに2015年のレコード売上は1年を通して600万枚を記録した。レポートはDiscogsのマーケットプレイスセールスデータと、マーケティングリサーチ企業であるNielsenの調査結果を比べながら、これからの音楽業界がどのように変化していくことができるかを表している。
レコードだけではなくCDなどの他のフィジカルフォーマットもこのデジタル時代に繁栄を見せている。カセットテープは上昇傾向が続き、去年より43%増加し6万以上売り上げられた。またCDセールスも30%近く伸び、12%の減少をレポートしたNielsenとの著しい対比を見せた。総合的にDiscogs内ではアルバムセールスが増加したという結果を出した。
そんなレコードの繁栄の中で最も売れた楽曲がDavid Bowieの『Blackstar』であった。今年初めに亡くなったDavid Bowieがアルバムセールスのナンバーワンの座を勝ち取ったのだ。同じように、今年4月に亡くなったPrinceのアルバム『Purple Rain』、『Around The World In A Day』、『Diamonds And Pearls』の計3つも、トップ30内に登場した。
Discosの2016 Mid-Year Review全レポートはこちらから。
(Ibuki Kasai)