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「毎日の暮らしにアクアク感を」Trischwa(トリシュワ)が拡張するパフォーマンス・アートの世界

先週末行われた東京アートブックフェアの感想ツイートの中に、不思議な集団を見かけたり、その集団に勧誘された、という報告が多く寄せられていた。もし、アートフェアという神聖なイベントに「◯◯◯ビジネス」が入り込んでいたとするならば社会問題にも発展しかねない。その団体「Trischwa」に遠くから迫る。

 

まず最初に、アートフェアに参加した人がその団体のブースの様子をイラストにしているので見ていただきたい。

「水を喜ばせている」
「毎日の暮らしにアクアク感を」

これは怪しい…。

イラストをご覧頂くと分かるように、このTrischwa(トリシュワ)と呼ばれる団体はハンドミキサーのようなもので水を振動させ「水を喜ばせて」いるようだ。彼らは「会員」と呼ばれるシステムをすでに構築しているらしく、会員には毎月Trischwaに関する「情報」を届けているようだ。これはよくあるやり口だ。

イラストを書いた方の友人の友人は「胡散臭い」と頭でわかりながらも、「爆笑しながら」パンフレットを購入してしまったそうだ。なにもしていないのに爆笑?薬物の可能性も否定できないのか。

画像のカタログには水、浄水器、水タバコ、雨合羽などの商品画像が載せられている。これを購入するのだろうか…?

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彼らはInstagramのアカウントも持っているようなので調査した。

1枚目の写真にはロゴと謎のフレーズ「毎日の暮らしにアクアク感を。」と書かれている。完全にキャッチーだ。聞くだけで心が踊ってしまう。

毎日の暮らしにアクアク感を。 #trischwa #毎日アクアク

A photo posted by Trischwa (@trischwa_official) on

アップロードされている画像一覧を見てみよう。

地蔵、除菌剤、謎の3人組、外国人…。謎は深まる…。

そして極めつけはコレだ。

「地蔵を見たら拝んでしまう」人間の弱みにつけ込む手法を使用している。この3人の中に宗教学や心理学に精通した人物がいるのかもしれない。

また受注会には太極整体の先生によるマッサージも行われたようだ。一説によると「太極拳」は身体を暖める効果がある。

TwitterでTrischwaと検索すると多くの参加者がTrischwaに親近感を覚えていることが分かる。さらに、この団体はメルマガも発行しており、ネットワークを広げているようだ。もうこれはサブカルチャーの危険水域だ。

完全に疑念の気持ちがマックスになっていたところ、感想の中に気になるツイートが。

これらを見るとTrischwaは◯◯◯商法団体ではなく、むしろそれを模倣し、笑いに昇華するチームだったのだ。

このツイートのように、有名なスイスのアーティスト、ペーター・フィッシュリ ダヴィッド・ヴァイスにたとえられたりもしている。

内部事情をよく知る人物に話を聞いた所、実際に販売しているのは水とTシャツ、ロンTだけであるそうだ。また、メルマガでは彼らが作る新商品の情報が届くだけで、◯◯◯商法のような裏はないとのこと。パンフレットはオマケだそうだ。

これを聞いて一安心した。筆者のように「この団体は怪しい、通報だ!」と、勘違いしてしまいそうになるが、それは逆に彼らのパフォーマンス・アートの彼らの目のつけどころの良さ、そしてコンセプトを実現化する技術とパフォーマンスの力の証明なのだ。

また、TrischwaはEDMのテーマソングMVをYoutubeにアップロードしている。若者が多く集うEDMフェスULTRA JAPANのテントブースにTrischwaが出展するのも時間の問題かもしれない。

歌詞

Trischwa

広い大地 地平線の向こう
湧き出す泉 あふれるエナジー
望みは高く さあ答えを
Trischwa Trischwa 奇跡の水

Trischwa

気になった方はこちらからチェック

Trischwa Instagram

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