Metro BoominはFutureやYoung Thugなど現在のヒップホップシーンの先端を走るラッパーにビートを提供するヒップホップシーンのスーパープロデューサーだ。
「If Young Metro Don't Trust You」というMetro Boominのタグ(※どのプロデューサーが作ったかビートかを判別するために、主に曲のイントロに挿入されるオリジナルのシャウト)は共和党大統領候補ドナルド・トランプに反対する集会のキャッチフレーズでも用いられるなど、Metro Boominの名前は音楽シーンを超えて大きな影響力を持つようになってきている。
アメリカ大統領選挙も終盤に差し掛かっているなか、そのMetro Boominが『Young Metro Don't Trust Trump』というライブ+トークイベントを開催することを発表した。Complexのインタビューに答えたMetro Boominは「おれは遠慮なく言う時がきたと思う、極端に政治的なことを言うつもりはないぜ、でもみんなに知ってほしい。おれがトランプを信用していないこと、君がトランプを信用していないこと、そしてそれを祝おうぜ」とこのイベントを開催する意図を明かす。続けてMetro Boominは「みんなライブに行ってその時間を共有するのは好きだろ、全てが一緒にということじゃないけど、でも同じメッセージと視点をシェアできる。選挙の直前にこのイベントを開催して、おれたちみんなはトランプを大統領として選択しないことを祝おう」とライブという手段を選択した理由を語った。
Metro Boominは自身と同世代のアーティストにこのイベントに参加して、選挙やトランプについて語ってほしいと望んでいる。Metro Boominは「トレンドを作ることだ、おれはいつもトレンドを作ってきたし、おれ自身が影響力を持てるということにようやく気づいたんだ。これはクールなことだとアーティストに知らせたい、そしてそのままクールでいられるんだ。政治的な問題を語るのに恐れる必要なんてないんだ。キッズたちは本当に政治的な問題について知らないんだ」と他のアーティストに恐れず参加するように訴えた。
またMetro Boominはこのイベントで得られた利益は全て自身が育ったセントルイスの高校生の大学入学ための奨学金のファンドに送るといい、その理由を「おれは大学を中退したけれど、大学に行くのはとても重要なことだよ。おれのことを大学に対してアンチなやつだと思わないでほしい。大学は何も悪くないし、でも一人一人の道は違うからね。大学に戻って単位を取りたいと未だに思うし、それが当然だと思っていたときに戻りたいよ。でも多くのキッズがその機会を奪われている。だからおれはセントルイスの若いキッズに奨学金を送りたいんだ」と語った。
もちろんMetro Boomin自身も最初に現実的な政策や政治の全てについて知っているわけではないと認めているが、彼自身ドナルド・トランプを信用できないということは十分わかっている。
大統領選挙の4日前の12/4に開催される『Young Metro Don't Trust Trump』、一体他にはどのようなアーティストが参加するのだろうか。