毎年8月の終わりから9月の初頭にかけて、アメリカ・ネバダ州で開催される持ち寄りのお祭り「バーニングマン」。何もない平原に参加者は街を作り上げ、共同生活を営みながら、様々な表現活動を行う。
貨幣の使用は禁止されており、水道、電気、ガス、電話、電波などのサービスもなく、主催者が提供するのはトイレと氷のみというシビアな環境だ。しかし、その過酷な環境で人びとは新たな友人と出会い、人生を変えてしまうほどの表現に出会い、共同体を作り上げていく。これがバーニングマンのコンセプトであり、目標だ。
そんなバーニングマンには、もちろん世界中から人々が訪れる。貧乏学生、リタイアした世代、老若男女問わず人々が「バーナー」と呼ばれる参加者になりきる。
そんな魅力的なフェスティバルはセレブと呼ばれる人たちをも惹きつけてしまっているようだ。シリコンバレーのミリオネアやビリオネアと呼ばれる人は、プライベートジェットでやって来て、サクッと楽しんで帰ってしまう。1986年に始まって以来、大切に受け継がれてきたバーニングマン精神への裏切りではないかと言われてもいる。
White Oceanと呼ばれるキャンプサイトも人々のひんしゅくを買っている。スタートして3年になるこのキャンプサイトはロシア系のビリオネアとイギリス人DJたちによって作られた。砂漠の中にできた「ラウンジ」には毎年超有名DJがブッキングされ、超贅沢レイブを楽しめる。
Take me back to this lounge ??? #weekendlounge #weekendvibes #whiteocean
A photo posted by White Ocean (@whiteocean_bm) on
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しかしながら、今年「フーリガン」が現れ、DJ機器や冷蔵庫のケーブルを抜いたり、切ったりして、パーティを続けられなくした。White Oceanが所有するトレーラーのドアも接着剤でくっつけられてしまったそうだ。
White Oceanのメンバーは「私たちは何百人という人に食べ物を分け与え、音楽と愛をシェアし、団結している。だから私たちに対してクローズドで自分たち以外のバーニングマン参加者と孤立しているという評判はおかしい」と語った。
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もちろん他の参加者たちも、そういう行為は許されることではない、とインタビューに答えているが、一方でフーリガンたちの攻撃を正当なものであると考えている人もいる。
#Sundaybrunch #whiteocean #burningman #eatwellontheplaya
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革命が始まったんだよ。バーニングマンに寄生するやつら、エレクトロニック・ダンスミュージック好きの観光客から、バーニングマンを取り返すためのね。バーニングマンは人々の手に戻されなければいけない。
金で雇ったスタッフやバウンサーをキャンプに持ち込むのはおかしい。White Oceanは孤立したキャンプで、人々をウェルカムする雰囲気ではない。彼らのキャンプの「ゲート」に差し掛かった時、叫ばれたもの。お金を払って参加した人のお友達にごちそうするのと、他のバーニングマンの参加者に(気前よく)ごちそうするのは、わけがちがう。
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#whiteoceanangels ????? #burningman #girlsjustwanttohavefun ????????????
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