グライムの起源をめぐる議論は諸説あるが、一般的にはYoungstarの"Pulse X"をそのルーツのひとつとしてみることができる。"Pulse X"がリリースされたのは2002年、しかしその8年前の1994年にリリースされたゲーム『Wolverine: Adamantium Rage」のサウンドトラックの中に元祖グライムといえる曲が収録されていることを海外メディアFACTが報じている。
『Wolverine: Adamantium Rage」はファミコンとメガドライブでリリースされたソフト。その曲はDylan Bealeによってプロデュースされている。当時Bealeは北ロンドンのレコードショップで働いていて、ジャングルをプレイするDJユニットを結成していた。SBTVがインタビューしたところ彼は当時「レゲエやヒップホップ、ジャングルそしてテクノ、ハードコア影響されていた」と語っている。
Bealeが当時影響されていたというジャンルは、まさにグライムを構成するうえで欠かすことのできないジャンルである。またBealeは楽曲を制作するにあたり200kb程度しかサンプリングできなかったと振り返っていて、その過酷な条件がBealeにグライムとしか言えないようなソリッドな曲を作らせたのかもしれない。
Via Fact