無数のケーブルによってつながれたモジュラーシンセの演奏を360度で視聴できる映像が、アメリカを代表するシンセサイザーメーカーのTiptop .AudioによってYouTubeに公開されている。
by Yuuki Yamane
モジュールシンセといえば、Aphex TwinやRicardo Villalobos、Jimmy Edgarなどが自身の作品で使用しているほか、1978年にKORGが発売した名器「MS-20」が2013年に復刻販売されるなど、古株のテクノファンのみならず若手のダンスミュージックファンの間でここ数年話題になっている。アナログマシンならではの無骨なルックスや流れるように点滅するランプは、シンセマニアにとってたまらないビジュアルだ。
映像では、4台のモジュラーシステムを用いたシンセの演奏シーンを見ることができるが、複雑に張り巡らされたパッチケーブルによってモジュールがコネクトしている様には、アートな機能美や一種のフェティッシュさを感じずにはいられない。また、VRゴーグルを使用すれば360度から視聴することもでき、まるでモジュラーシンセに全方位を囲まれたような不思議な高揚感を味わうこともできる。
360度映像でモジュラーシンセの宇宙に飛び込んでみてはどうだろう。