東京を中心に活動するオルタナティヴ・バンドのTAMTAMが、バレアリックかつユニークなサウンドプロデュースを施した意欲作『NEWPOESY』を、2016/9/14にリリースする。
文:Yuuki Yamane
インスト・ロックやジャム・バンド界隈から支持され、フジロックをはじめ夏フェスにも多数出演している「21世紀型ダブ・バンド」TAMTAM。紅一点であるヴォーカルのクロは、構築的なサウンドで高い評価を誇った吉田ヨウヘイgroupやブラックミュージックと歌謡曲を橋渡しするようなユニークなサウンド・キャラクターを持つ入江陽バンドにサポートで参加した経験を持つ一方、ドラム・プログラミングを担当する高橋アフィも複数のバンドで精力的に活動しているなど、唯一無二のサウンドで多くのリスナーを魅了している。
期待の最新作は、バンドのルーツであるダブやレゲエをベースに、メンバーが近年のフェイバリットに挙げるR&Bやジャズ、ソウル、ファンク、エレクトロといった現時代的な音楽を積極的に織り交ぜた実験的な意欲作。生音と打ち込みを絶妙にブレンドしたバラエティ豊かなリズム・アプローチに、アトモスフェリックなシンセや音色豊かに楽曲を彩るキーボード、空間的かつ直情的なギターが絡み、そこにクロのクリアでしなやかな歌声が重なる。その独創的な世界観は、同じく女性ヴォーカルを起用するThe InternetやHiatus Kaiyote(ハイエイタス・カイヨーテ)ら海外バンドと肩を並べるといっても過言ではなく、バンド史上最高傑作に仕上がっている。
今作で新境地を開拓したTAMTAM。ファンはもちろん、オルタナティヴ・フリークにとって必聴の作品となるに違いない。
<Release Info>
タイトル:NEWPOESY
発売日:2016年9月14日
定価:¥2,400+税
TAMTAM:
2008年結成。クロ(Vocal、Trumpet、Synthesizer)、高橋アフィ(Drums、Programming)、ともみん(Keyboard、Chorus)、ユースケ(Guitar)からなる日本のオルタナティヴ・バンド。クロの透明感あるしなやかな歌声を中心に、レゲエ・ダブを土台に培ったバリエーション豊かに刻む骨太なリディムセクション、そして楽曲のテクスチャーを決定づけるキーボード、ソリッドなギター・プレイが特徴。
TAMTAMホームページ:http://tamtam-band.tumblr.com/