近年、勢いを増して盛り上がりをみせている先進技術「VR(バーチャルリアリティー:仮想現実)」。そんなVRを自宅で手軽に楽しむことができるのが、米Oculus社が開発・発売しているHMD(ヘッドマウントディスプレイ)「Rift(リフト)」だ。
2016年3月に販売を開始したRift製品版は、VRに特化したHMDとVR映像を出力するPCを組み合わせたシステムで、発表以来その優れた機能が大きな注目を集めている。この記事では、あらためてその魅力について紹介しよう。
1.広視野角と高解像3Dによる圧倒的な没入感
一般的なHMDの視野角が25-45度程度であるのに対し、Riftは110度と非常に広い。1280 x 800の高解像3D映像やタイムラグのほとんどないヘッドトラッキング機能もあいまって、従来には得られなかった圧倒的な没入感に浸ることができる。
2.臨場感をかき立てる3Dオーディオサウンド
HMD本体には立体音響に対応した高品質なヘッドフォンが統合されており、迫力ある3D音声を再現。仮想現実空間にさらなる臨場感を与えてくれる。取り外して別のヘッドフォンやイヤフォンを使うこともでき、好みによって選ぶことができる。
3.ユーザーの機能性を追求したデザイン設計
従来の開発者モデルと比較して軽量化を実現しているほか、頭に固定するバンド部分を含めて素材選びにもこだわっており、装着した際のフィット感が心地いい。もちろん眼鏡をかけたままHMDを付けることも可能。
4.ゲームのストリーミングプレイやVRコンテンツの閲覧にも対応
製品ボックスにはRift本体に加え、スタンド付きセンサーやXbox Oneのワイヤレスコントローラー、リモコン型の純正デバイスであるOculus Remoteなどが同梱。ゲームのストリーミングプレイやVRビデオのコンテンツ閲覧など、幅広い用途に対応している。
発売開始当初は部品不足により出荷が大幅に遅れていたRiftだが、現在は正常な出荷ペースになっているそう。今後はオンライン及び店頭でのデモ体験と販売を拡大することを明らかにしている。
日本での店頭販売だが、実現すれば国内でのブームが加速することは間違いない。RiftでいまだかつてないVRを体験してみては。