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Erykah Baduが支援する「レイプキットプロジェクト」の重要性

USの歌手Erykah Baduが8月12日のデトロイトでの公演で、性暴力被害者を支援する団体African American 490 Challengeへの寄付を募ることを発表した。


African American 490 Challengeとは?

PHOTO CREDIT: Regina H. Boone Detroit Free Press

African American 490 Challengeは黒人女性のボランティアによって運営されているレイプ被害者を支援する団体だ。その団体の名前「490」という数字は「レイプキット」をテストするために490ドルの費用が掛かるという理由からである。2009年デトロイト警察署で11000件以上のレイプキットがテストされずに放置されているのが発見された。それをきっかけにこの団体は結成された。

レイプ加害者を特定する「レイプキット」とは?


Photos by Marissa McClain for BuzzFeed

「レイプキット」という耳慣れない言葉の説明からはじめよう。「レイプキット」とは、レイプの加害者の体液や体毛を採集するための道具一式のことを指す。African American 490 Challengeは警察署に放置されていた加害者の証拠を保存しているとされるレイプキットをテストし、加害者を特定し、告訴していく、という活動をしている。

これまでに10000件のレイプキットがテストされてきたが、残り数千のキット全てをテストするための資金をErykah Baduのコンサートで集めることを目標としている。このニュースに際し郡の検察官は「素晴らしいサポートが性暴力被害者の正義のもとへやって来た」とコメントした。

日本では…性犯罪証拠採集キットはまだ試行段階

2015年12月よりレイプキット(性犯罪証拠採集キット)が警視庁を含めた10都道府県に試験的に整備されている。さまざまな団体がすべての都道府県の警察や医療機関にレイプキットを整備するように求めているところだ。

参考PDF:警察庁による受診や資料採取についての資料

Erykah Baduによる「ソウル(魂)のため」のDJはこちらから聴くことができる。

BeyonceやErykah BaduらをサポートするミュージシャンたちによるバンドFunky Knucklesのアルバム『New Birth』が7月8日に発売されたので、そちらも要チェック。

via Detroit Free Press

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