Adrian Sherwood(エイドリアン・シャーウッド)とにせんねんもんだいの今年初めのコラボレーションは陽気なプロポーションだった。どちらも世界的に尊敬され、名の知れたアーティストである。にせんねんもんだいは、東京を拠点に活動する3人組のインストバンドであり、ポストパンク~ノイズロック、産業的ミュージックから、近年ではミニマルやテクノな音源も発表している。イギリス人のAdrian Sherwoodはレゲエをルーツに、80年代からはダブシーンでも重要な役割を果たし、またプロデューサーとして、さらに自身も積極的に様々なプロジェクトに参加するなど、On -U soundで様々なアイデアを形にしてきた。
さて、彼らは次に何をみせてくれるのか?彼らがコラボレーションしたアルバム、『#N/A』は4月に発表され、今年の初めにはライブセッションも行われた。にせんねんもんだいの近年のアルバムはどんどんタイトに、変化を加えながら成長している。『#N/A』はさらに予測できないものになった。Adrian Sherwoodのミックスは彼女たちのジャムをさらに面白いものに変え、かつ新しい境地に立たせた。お互いにたくさんの事を学んできているようだ。彼らが共に作品を作り上げるということはすごく自然なことであろう。
彼らのXLR8Rのポッドキャストでは、カウントレスのスタイルとテンポにそったスタイル、この90分の中に、ノイズ、ニューウェイブ、テクノ、ヒップハウス、ロックやアシッドと、実に様々な音が含まれている。まさに彼らの経験が凝縮され、とてもエキサイティングですばらしいコラージュになっている。今回のミックスについてSherwoodは「自分はメタルダンスやポストパンク、エレクトロなど、ノンレゲエにフォーカスしたかな。最初の50分は自分のセクションで、プロデュースもリミックスもやった。Terry Rileyからはどれもにせんねんもんだいがピックしたチューンになってる。」と答えている。
今後についてにせんねんもんだいは、「9月にはOn-U SoundからEPが発売されるよ。Adrianとのセッションは含まれていないんだけど、とある有名なヒーローがリミックスを手がけてくれてる。まだ名前は言えないけどね!」と答えSherwoodは「今はPinchと新しいアルバムを制作してるところだよ。Coldcut recordのものがNInja Tuneからリリースされる。あとはLee’’Scratch’’Perryの80歳を祝っての計画もあったり、まだ公表されてないAfrican Head Chargeのものもあるね。」と答えている。ミックスは下のプレイヤーで聴くことができる。