FIATの『FIAT 500』のカラーバリエーションの名前がちょっとおもしろいと車好きと音楽好きの間で話題になっている。
「シャンパンゴールド」や「スペースグレイ」など色の前に形容詞が付くことはいままでによくあった。しかし車のカラーに音楽のジャンルにちなんだ名前が付いているのは、自動車産業史上これが初めての試みなのかもしれない。
イタリアの自動車メーカーFIATのコンパクトカーシリーズ『FIAT 500』は、以前にもGucciとコラボしたりと、ファンの間では「次に何を仕掛けてくるんだろう」と、楽しみにされているシリーズである。
FIATは、現在『FIAT 500 CULT』というラグジュアリーなシリーズを12色で展開している。そのFIAT 500 CULTのカラーバリエーションの名前がいちいち音楽ファンには気になる名前になっているということで話題になっている。
最上段、一番左の「SMOOTH MINT」は、一見普通に見える。しかし、その右隣りの「NEW AGE CREAM」、一番右の「TECH HOUSE GREY」などは明らかに音楽好きを狙っているようだ。そのほかにも「CROSSOVER BLACK」「CHILLOUT PURPLE」など音楽ファンには馴染みのあるクラブ音楽のジャンルが色の名前の前に付いている。
文字や音に色を感じる「共感覚」と呼ばれるものが備わっている人がこの世の中には一定の割合でいるという話もある。このように自分の好きなジャンルから、直感的に購入する車の色を選ぶというのもアリなのかもしれない。
ここでこれらのカラーバリエーションを簡単に紹介してみよう。
- 「ボサノバホワイト」
- 「パソドプレレッド(闘牛とフラメンコをイメージした社交ダンス)」
- 「カントリーポリタンイエロー(米国発のカントリーミュージック)」
- 「ブルーヴォラーレ(飛ぶという意味)」
- 「アイスホワイト」
- 「ニューエイジクリーム(スピリチュアルな音楽)」
- 「テックハウスグレイ(テクノとハウス音楽の中間の音楽)」
- 「エピックブルー(壮大な雰囲気の曲を指す)」
- 「グルーブメタルグレイ(ヘヴィメタルのサブジャンル)」
- 「クロスオーバーブラック(ジャンルをまたいだ音楽)」
- 「エレクトロクラッシュグレイ(80年代に流行した音楽をダンスミュージックとして再構築した音楽)」
- 「チルアウトパープル(ゆったりした音楽)」
日本のFIATでも、FIAT 500を購入することができる。