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Disclosure来日直前特集!今世界を最も驚かせている兄弟を徹底解剖 !

9/24(火)に恵比寿Liquid Roomで待望の初来日公演をAlunageorgeとのダブルヘッドライン公演で行うUKのダンスミュージック新世代兄弟Diasclosure!今年リリースしたアルバム"Settle"はUKのポップスチャートで並みいる強豪を抑え見事にNo.1を獲得!今回の来日公演も既にソールドアウトと日本でも高い関心を得ています!そんな彼等の魅力を様々な角度から徹底解剖!

Disclosureとは?

南ロンドンのサリーで生まれ育った、Guy(現在22歳)とHoward(現在19歳)のLawrence兄弟による2人組がDisclosure。彼等はプロミュージシャンの両親元に生まれ、父親は家ではThe WhoやLed Zeppelinなどのクラシカルなロックのレコードを聞いていたそう。母親はラジオのジングルや、ミュージカルのスタッフとして活躍していて、Disclosureとしてデビューする前は兄弟と母親でセッションをすることもしばしばだったということで、そのセッションで彼等は楽器のスキルを磨いていたという。楽器自体にもかなり早い段階から触れていてGuyは3歳からドラムを始め、ギターも7~8歳から演奏し始め、Howardもベースやギター、ピアノまでプレイできるという。

そんな彼等はGuyが18歳の頃に当時話題沸騰だったダブステップ~ポストダブステップアーティスト、James BlakeやJoy Orbison,Floating Points,Burialなどの曲にハマり、ラップトップでのエレクトロニックミュージックの制作をスタートさせ、初期にはMY Spaceで楽曲のアップを行っていたところDJやレーベルが注目し始め2010年にロンドンの名門インディーレーベルMoshi Moshi Recordsからシングル「Office Dexterity」でデビューを飾った。

サウンドのルーツ

先程、彼等のサウンドのルーツにJames BlakeやJoy Orbison、Burialなどのダブステップ~ポストダブステップサウンドがあると書いたし、概して彼等の作り出すサウンドは2stepやUK Garageのサウンドが基盤にあると言われている。確かに彼等のインタビューを読むとダンスミュージックシーンへの入り口としてポストダブステップのアーティスト(特にBurialとJoy Orbison)の名前は度々言及されているし、更に2stepシーンの中心的ユニットArtful Dodgerのリミックスも行っているし、当然UKのベースミュージックの影響は濃厚なのだが、UKの音楽と同等もしくはそれ以上に影響を受けているのがUSの特にデトロイトとシカゴの2都市で生まれた音なのだ。

デトロイトはテクノの生誕地として知られているし、Theo ParrishやMoodymanなどハウスの重要アーティストも生んでいるまさにダンスミュージックの聖地である。Disclosureはもちろんデトロイトハウスやテクノからは大きな影響を受けていると語っているが、そんな重要な都市のなかで彼等に大きなインスピレーションを与えたのは夭折した天才ビートメーカーJ Dillaだというのは少し意外な印象を受ける人も多いかもしれない。彼等はJ Dillaが魔法のようなサンプリングから作り出すスネアドラムのサウンドに魅了され、J DillaがプロデュースしたSlum Villageのアルバム『Fantastic Volume 2.』でみせた少しずつフレーズを変えていく手法に大変影響されたという。
彼等のアルバムSettleにはほとんどサンプリングは使われていないのだが、"Grab Her"ではJ Dillaのサンプリングが用いられている。

またシカゴはハウスミュージックという言葉のきっかけとなったWarehouseというクラブがあった聖地であり、Disclosureもまたデトロイトと同じくシカゴハウスにも多大な影響を受けたと公言しているし、Derrick Carterなどディープハウスのレコードコレクションも多数保有しているという。そしてDisclosureのNYでの初ライブではHot Mix5から最初リリースされその後シカゴハウスの伝説的かつ悪名高きレーベルTRAX Recordsがライセンスを保有しているハウスクラシック、Ralphi Rosarioの" You Use To Hold Me"をカバーしている。

 

そんな彼等の影響を受けた音が一気に聞けるのがアルバムSettleをリリース後に行ったUKのラジオ局BBCのためにおこなった2時間のミックスである。
このミックスで彼等は自身のルーツにあるサウンドにリスペクトを表明するように、HOUSE~Garage~Hiphopを自身の楽曲を含めながら丹精に紡ぎあげている。Disclosureという2人組を理解するためには必聴のミックスだといえるだろう。
彼等の作り出すトラックはこれまでにない新鮮なサウンドと言われることが多いですし、確かにこれまでのUK Garageなどよりも疾走感や生々しいグルーヴを感じることができます。それは単純に彼等が新しい音を追求したというよりは元々UK GarageのルーツとなったUSのHouseやHiphopをちゃんと聞いてきた体験が大きく影響していると言えるだろう。最先端の兄弟のルーツとなったのは実はオーセンティックなサウンドの数々だったのだ。

 

デビュー後の展開

2010年にデビューを飾った彼等は着実にメディアや早耳のファンの心を掴んで行き、新時代のSadeといわれるUKの歌姫Jessie Wareが2012年にリリースしたシングル"Running"にリミキサーに抜擢されたことで一般的な注目を集めるようになった。ここで彼等はJessie Wareのソウルフルで柔らかいボーカルを活かしきったキャッチーかつディープハウスのバイブスも感じるリミックスを披露し、そして間髪をいれずにHot ChipのJoe Goddard率いるGreco-Romanから『The Face EP』をリリース!収録曲のBoilingやControlはポップネスあふれるゲストボーカルと土台のしっかりしたファットなグルーヴでクラブヒットとなり、更にはUKのエレクトロニックミュージックシーン全体をハウス/ガラージ路線の再燃へ方向転換させることになった。事実WASABEATでインタビューしたSindenも今のUKは間違いなく「House Nation」であると語っていたし、ダブステップシーンの大物SkreamもDisclosureの登場以後ダブステップはもう終わりだとの趣旨の発言もおこなっていますし、実際ガラージと通じるディスコハウスチューンをリリースするようになった。

 

そして日に日に高まっていく周囲の期待に応えるかのように、2013年にアルバムをリリースすることを発表。そのリードシングルとして今回同じく来日しているAlunageorgeのAlunaをfeatした"White Noise"を2013年初頭にリリース、UK Danceチャートでは1位、UKチャート全体でも2位を獲得するという快挙を達成する。Alunaの線の細いボーカルが暖かいミニマルなサウンドと奇跡的な融合を果たした新型ポップソングともいえる"White Noise"のヒットで更に勢いをつけたDisclosureは5月末に1stアルバム『Settle』をリリース。数多くの強豪を押しのけ、UKチャート初登場1位を獲得し辛口で知られるUSのサイトPitchforkでも9.1ポイントを獲得し批評的にも成功する。その後は旺盛にタイトなツアーをこなし、Notting Hill CarnivalやHard Summer Music Festivalなどのビッグフェスにも数多く出演し脂の乗り切った状態で日本に上陸する。

ライブの魅力

最後にライブを見れる人も見れない人にも充分伝わるDisclosureのライブの魅力を紹介!彼等のライブはAbletonを通してドラムマシンやベース、シンセ、パーカッションなどをプレイし、彼等が実際にプレイする音をループなどのエフェクトを用いてグルーヴを作り上げていくというもので、アルバムの音をそのままというよりライブ仕様にアップデートしたものが体験できる。しかし彼等はこの現状にはまだ満足しておらず、1人1楽器のフルバンド体制でのライブが自分たちの理想であると語っている。また彼等の楽曲には多くのゲストボーカルがfeatされておりライブでもゲストボーカルが登場することも多いくなってきていますし、今回の東京公演ではAlunaがいるということは、あの曲が生で演奏されるのは確実?!

 

 

また彼等はライブではなくDJセットも頻繁に行っておりディープハウスやディスコなどをB2Bスタイルで繋ぐスタイルを披露している。これまでおこなったもののなかでもBoilerroomが主催してロンドンのホテルを舞台にSkreamとおこなったB2Bのセットは高い注目を浴びた。今度来日する際にはDJセットもぜひ披露してほしい!

 

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