現在のトレンドセッター的存在のVetements。Balenciagaのクリエイティブディレクターも務めているDemna Gvasaliaが、WWDのインタビューに登場し、今後のVetementsの方向性などについて語っている。
GvasaliaはVetementsが先導したオーバーサイズのトレンドからは「もう離れる」とインタビューで語った。ソ連が作ったルールで、ジョージアでの少年時代には、Gvasaliaは数年後にぴったりとなるように、オーバーサイズのものを着させられていたという。
そこから着想を得てデザインされたVetementsのアイテムだが、今後はより機能的な方向性を目指すという。「東ヨーロッパはもう私にとっては終わった。個人的にはもっと別のアプローチをしたい。より分析的で実際に人々が着ているもの、それをなぜ着ているのかということをベースにした服作りをしたいと話している。
さらに古典的なファッション的な価値観からも離れるべきだとGvasaliaは主張する。「ファッションはあまりにもファッションについてのことでしかなくなってしまい、ファッションがどこから来たのかという基本的なところを忘れてしまっている。服は製品だということだ。オートクチュールのドレスにしても1足の靴下でも、同じ製品なんだ」と述べている。
Vetementsの今後については、先ほどの主張通り、よりプロダクトデザイン的なものになるとGvasaliaは構想を明かす。これまでのカルチャー的なアプローチやアンダーグラウンドなクラブシーンからの影響は減り、より洗練されたデザインを目指すという。
ファッションシーンを撹乱してきたGvasaliaは、Vetementsでどういったアイテムを展開していくのだろうか?