Supremeは他のストリートブランドでは叶えられない斬新なコラボレーションなどで常にストリートブランドの先頭を走ってきた。そんなトップブランドSupremeがデザインの参照に用いた元ネタを明かす、あるInstagramアカウントが存在する。
そのアカウント@supreme_copiesは元ネタの画像と、そのネタを参照したSupremeの服を並べて投稿している。ウェブメディアDazedがアカウント主のインタビューをおこない、いくつかの質問をぶつけている。アカウントをなぜ開設したのかについては「すべてのSupremeのデザインのネタ元を一箇所に集めたかったんだ。これまでフォーラムやTシャツのネタ元についての短い記事は毎シーズンあったけど、Instagramみたいなプラットフォーム上にはなくて」と@supreme_copiesは動機を明かしている。
どのようにリサーチをおこなっているかについては「たくさんの情報源となるインターネットのページもあるし、それに私がひとつのポストをおこなっただけで、大量の情報が寄せられるんだ。それは情報源が映画やお店などで実際に見つけたものだよ。私自身もそういうやり方をしているし、Googleの検索には頼らないようにしてるよ。特に10年以上前に作られた服を調べるのには役に立たないね」と答えている。
ブランドやデザインチームとしてSupremeのネタ元が明かされることはどう思うか?との質問に対しては「個人的な意見だけど、すごいことだと思う。ブランドが成功をしていることや多くのフォロワーがいることは誰も否定できない、Supremeは元ネタが無名なものだとしても、多くのファンにそのネタを広めているんだ。私のページをみれば、誰もが慣れ親しんだ元ネタをSupremeが使っているのを見つけられると思うし、多くの人にとってはそれは魅力的なことだよ。確かにそれは「オリジナルじゃない」って意見もある。でもストリートブランドの服には常に「オリジナルじゃない」要素が入ってるものなんだ。Supremeのことを知って、どんどんブランドのことをディープに知っていくと、まるで歴史の授業を受けているみたいに感じるんだ。」と意義を主張した。
またSupremeが使用した元ネタに対して何がしかの責任を負うべきかとの問いには「一切負う必要はないよ、彼らはリスペクトやオマージュの意味をこめてそれらのアイテムを作ってるし、それがストリートウェアの基礎にあるからね」と擁護している。
また彼自身の最も好きなSupremeのアイテムとその元ネタについては「1番好きなのは2014AWにリリースしたチェリー柄のセーターだね。これは1973年のブルース・リーが主演した映画『ドラゴンへの道』に出てくる通行人が着ているんだ」と返答した。
@supreme_copiesへのインタビュー全文はDazedで読むことができる