【インタビュー】GAGLE 『Vanta Black』| やり始めてから可能性を失ったことがない

GAGLEが前作から4年ぶりとなるニューアルバム『Vanta Black』を1月にリリースした。今作はGAGLEらしいソウルフルでジャジーなサウンドはありつつも、テクノやベースミュージックのテイストも感じさせる楽曲など、進化したGAGLEの姿を刻印したものとなっている。

結成20年を越えても、なお新しい自分たちの姿を求め続けるGAGLE。更なるメッセージの広がりと深みを帯びた作品についてや、この4年間の活動についてメンバーのHUNGER、Mitsu The Beats、DJ Mu-Rに話を聞いた。

取材・構成 : 和田哲郎

- よろしくお願いします。GAGLEとしては4年ぶりのニューアルバムになりますが、前作のインタビューでも4年かかってるけど、そんなに時間が経った感じがしなくて、自分たちのペースでやれてたと言っていましたが、今回についてはいかがですか?

HUNGER - 同じだよね。ペース的には。

DJ Mu-R - 今回はトラブルがあったから、ちょっとそれを感じてたかもね。Mitsuさんのハードディスクが飛んだりとか。

Mitsu The Beats - でも置いておいた時間は結構長くなったね。前は多分4年間ずっと作ってて、今回は4年間の前半に結構作って、少し置いてた。2013年あたりのビートも結構あるから。13、14年あたりで1回作って、途中で録音したやつを僕は全部消しちゃったりとか、そういう事件もありつつなので、また前回とは違う時間の立ち方というか、もう1年早く出せたかもしれない(笑)。

DJ Mu-R - 多分、3年ぶりでいけましたよね?

Mitsu The Beats - 1年間はね、色々やらかしがあってのことです。ただその間、いい方にいうと、結構音作りが変わったところがあって。特にディレイとか声の飛ばしに関しては、1年間で急にいろんなことがわかったので、それはよかったかなっていう風に思ってますけど。ライブで僕が、Mitsu The Beatsとしてやれることを探っている中で声にエフェクトをかけたりすることが、流れ的に曲にも反映されていって、ライブをこなしつつ、どんどん成長していって曲作りにもいい幅ができたなってなりました。

DJ Mu-R - なんで進まなかったんですかね。

Mitsu The Beats - 僕のせいも多いと思うんですけど、自分の別のプロジェクトをやってたり、放置期間が長かったですね。

HUNGER - そうだね。俺はソロで去年の8月にソロアルバムを出したんですよね。それもあってGAGLEとリリースかぶっちゃうかもってくらいの感じだったんだよな。でも結果的にはあれから1年以上経つからね。

DJ Mu-R - でもその後にできた曲もあったりだからまあよかったですね。

HUNGER - 勢いのまま、1年とか2年でパーっと作ってた曲だけなら全然違うアルバムになってたかもね。というか、その時のモードがあったのでもっとコンセプチュアルなアルバムになってたはずですね。けど4年かかってしまったから、4年に1回だったらちょっとGAGLEらしいところに着地させたいってことで、最終的に抜いた曲もあるし、最後に入れた曲もあるしっていうところで。最終的にはGAGLEらしいアルバムに落ち着いたよね。

GAGLE_profile1
GAGLE : DJ Mu-R (左) HUNGER (中央) Mitsu The Beats (右)

- トラックも単純にヒップホップぽいトラックだけじゃなくてベースミュージックっぽいトラックもあったりするじゃないですか。最初のモードっていうのはどういうコンセプトだったんですか?

Mitsu The Beats - 結構僕が4年前くらいにはまった作り方があって。それなんていうんだろう。

HUNGER - ベースミュージックっぽい感じなのかな?

- ワブルベースみたいな。

Mitsu The Beats - 結構そういう曲を作ってた時があって、それがより多くなったかもしれないです。最初のアルバムのコンセプト。

HUNGER - 最初に言ってたコンセプチュアルっていうのはそういうものだったり、あとテクノ的な音だったりとか。ちょっとヒップホップから離れたような。

Mitsu The Beats - 多分Mu-Rから、色々教えてもらううちにテクノがどんどん好きになって。テクノって色々あると思うんですけど、テクノ的な音楽が自分でサンプリングしてどういう風に昇華できるかなっていうのが面白くなってきて作ってきた楽曲たちって感じですね。

- 音の幅はありつつも、タイトルの『VANTA BLACK』はすごい黒い物質の名前なんですよね。その物質の名前をつけてるのがGAGLEらしいなと思ったんですけど。

HUNGER - この言葉に関しては本当イメージでしかないっていうか。2人がハマっていった方向の黒さっていうのは、いわゆるブラックミュージックの黒さみたいなものとは明らかに異質だし。じゃあその方向は新しい黒さだよなっていうところからスタートしてることは間違いない。テクノから感じる黒さだったりとかでしょ?

DJ Mu-R - そうですね。冷たい質感で、黒っていうか暗いっていう感じ。

HUNGER - だからなんかルードな感じとか土臭い感じの黒っていうのではなくて、もうちょっと研ぎ澄まされていて、科学的だと思うんですよ。それを言葉にしたらどうなるかなっていうのを探って、たどり着いていった。大げさな言い方をするとブラックミュージックの、ここから先みたいなところに向かっている気が。昔からのブラックミュージックの、僕らが好きなところも当然あるんですけど、ここではそれは1回置いといて、僕らは新しい方向にチャレンジしているって感覚。

- HUNGERさんのフロウは、テクノとかベースミュージックに寄せてるわけじゃなくて、ラップのフロウとしてはラップのフロウでやってますよね。

HUNGER - 僕はベースミュージックとかダブステップとかのMCとかも見たり聞いたりはするんですけど、直接影響は受けないというか。なので単純にできた音に対して、新しいアプローチをしていこうと思ったら、もうちょっと言葉を少なくしたりとかして。エフェクトを使うのでも、1言ボーンと煽ったりとかのアプローチになると思うんですけど、そうじゃなくて僕だったらビートに僕らしいアプローチで、やっぱラップを作るんだろうなっていう感覚ですかね。

- 異質なトラックが来ても、それに対して自然にできる。

HUNGER - むしろ自由ですよね。兄貴の作る曲っていうのはやっぱムードがあるんですよ。なのでそのムードを感じ取りながらリリックも書いていくし、レコーディングするときもそのムードになりながらやろうとする。けど、今回は特に前半のトラックは無機質だから。だったらやっぱり抑揚も自分のテンション的なところも結構思い切っていけるというか。だから録音物としては全然、最近のアルバムの中ではテンションの高い低いみたいなところが結構大きめに表現できたなっていうか。前はやっぱりうわーっていくと、兄貴の持ってる世界観とか、GAGLEの持ってる世界観をちょっと飛び出ちゃうなと思って、6割7割くらいのテンションでとったりとかしてることとかもあったりはしたんですけどね。そういう意味では思い切ってやれたって感じは逆に感じましたね。

- なるほど。キャリアを積みながらもフレッシュさを忘れずにやれるというか。

HUNGER - フレッシュなのはいいことですよね。使命感とか責任感みたいなのでやっぱ音楽作りたくはないので。どうしたらいいとか悩んだりするのは構わないですけど、次どうしようねっていう中で、もう2人は次の世界に進んでたりするので、そういう意味ではすごくいいですよね。やっぱアプローチを楽しく考えられる。

- 東京のヒップホップシーンとは距離が離れているからこそ、自由にできるみたいなところもあると思いますか?結構今回そういう曲というか、今の状況についても語ってるところがあったりするじゃないですか。

Mitsu The Beats - 距離でどうとかあんまり気にしたことないね。本当に初期のころはあったかもしれないですけど、東京に出るとか出ないとかね。でもそれ20年前の話。10何年前か。

HUNGER - 今は日本でヒップホップがすごい人気があってラッパーもいっぱい増えてて、みんながどんな音に夢中になってるかっていうのはそれは当然チェックはするし、なるほどねみたいな。でも別に俺たちは特に気にする必要がないほど、特に2人は音楽的なところは特に強いので。

DJ Mu-R - 全く気にしないことはないですけどね。もちろんちょっとあまりに進みすぎたら誰もついてこれないかもしれないし。

Mitsu The Beats - ブレーキをかけようっていうのはある。もっとすごい曲とかあるんで。

DJ Mu-R - わけわかんないのとかもあったもんね。外しちゃったやつでね。

Mitsu The Beats - 3曲くらい2人からなんとなくいらないっていうオーラを(笑)ただ懸念してるのは、テクノ的なものが、まず受け入れられるかどうかも謎で。今まで聞いて来た人がどう感じるかっていうのもあるので、それをワンクッション置いてからだと出しやすいな。

HUNGER - 確かにそうだね。音を作るときに、多分自分たちもそこまで日本の音楽を聴いてるわけではないので。やっぱり世界的にいけている音を、日本の人もそうだし世界の人も聞いていくっていうなかで、自分たちが好きな音、今ハマっている状態のものを作るってなったら、やっぱり日本の音楽シーンを過剰に意識するっていう必要は当然なくて。海外でこのトラックをどう受け止めるかはちょっと楽しみではあるよね。

- 聞いてるものとかは普段から結構共有してたりするんですか?

HUNGER - ツアーある時の方が共有してるよね。車の中で。

DJ Mu-R - 前のリリースから結構間が空いてるので、オリジナルだけじゃなくて他の普通のレコードの音使おうっていう時に聞かせたりとか、こういうの俺今好きだからやろうよとか。新譜のヒップホップはHUNGERさんが1番聞いてるの、教えてもらったり。

Mitsu The Beats - それも結構すごいと思うんですよね。あれ全部買ってるんでしょ?

HUNGER - 買ってるね。

Mitsu The Beats - すごい量なんですよ。それが。

- DJから見てもすごい量なんですか。

DJ Mu-R - 俺らより、ヒップホップは1番詳しい。

Mitsu The Beats - 僕は正直トラップとかそういう風になっていくと、そこまで聞かないっていう感じなんですけど、HUNGERはそこも含めて全部聴いてるよね。ヒット曲も聴いてるでしょ?

HUNGER - でもね、どうしても聞けないのはあるけど、ただ、チェックはするよね。こういうのが出ているんだって。

DJ Mu-R - おそらくラップで判断していると思うんですよね。トラックっていうより。

HUNGER - そうだね。金満主義みたいなラップあるじゃないですか。その焼き回しだなと思うのは全然興味がないかなっていう。今人気があって一億再生されてたとしても、なぜそれがすごいみんなに受け入れられているかっていうのは感覚として知るのはすごい楽しいは楽しいんだけど。聴くというよりチェックするって感じ、でも手法が新しければ引っ張られますね。

- 例えばアメリカとかだと1曲だけでも一気に有名になったりとかは今はありますもんね。しかもラップのうまさ云々っていうところがあんまり関係ないっていうか。

HUNGER - そういうのってあれですか、例えばラップした後のループみたいなのが一応すげー残ったりとか、みんなが踊りがあったりとかそういう感じなんですか?

- ダンスっていう感じでもないですね。ツイッターとかですごい動画がシェアされたりとか。フックの部分だけがすごい有名になったりとか。あとラッパーのキャラクターだったりとかそこがすごいでかいですね。

HUNGER - 全く分からなくなっている部分もあるんですよ。正直。それはしょうがないかなと思うっすね。そのぐらい今はすごい進んでるんですよね。ラップがうまさじゃないっていうのは本当にその通りで、それは日本でもそういう感じになってますよね?やっぱいかにバズるか。英語圏の人でも、バーっとラップを聴いてると、全部を理解するのは何回か聞かないといけない状態でしょ?でも、最近の曲とかだったら1回ですぐわかる、本当に簡単で、キャッチーだし。

- そういう状況に対しても、例えば、「ちっこい円盤の中で君と付き合えてる少数派だった」って言ってますよね。GAGLEらしい立場をちゃんと表明しているのかな思ったんですけど。

HUNGER - そうですね。孤立無援感でてるよね(笑)

Mitsu The Beats - 諦めた部分はあるもんね。自分たちは自分たちでしかないんだっていう。

DJ Mu-R - 結構早い段階でそうじゃなかったですか?

Mitsu The Beats - もしかしたらどっかでこう、全体のムーブメントに溶け込んで行くのかなみたいな思いもあったけど(笑)

DJ Mu-R - ネガティブだな(笑)

Mitsu The Beats - 違う違う、一緒に盛り上がってこうって感じに行くのかなっていうのはあったんですけど、結局俺たちだけだったね、俺たちは。

- それは強さですよね。

HUNGER - まあ自信があるかないかっていうとやっぱあるっちゃあるんですよね。

Mitsu The Beats - いい意味で頑固親父3人組だからこその。

DJ Mu-R - だからまだこうしたアルバムも出せるのかなっていう。

Mitsu The Beats - こだわりが強い部分かなっていう気はするけどね。

DJ Mu-R - 個人的にはもう、10何年前で諦めてましたからね。GAGLEというもので1つジャンルにしていくのかなってのはざっくり思いますけど。

Mitsu The Beats - 後進もいないみたいなね(笑)

HUNGER - とはいえ自分たちが興奮して楽しんでいるものを形にしているっていうだけなので、それはそれでいいのかなと思うし、何年か経ったらその道を発見して来る人っていうのは絶対いるだろうなって思うし。僕らもそうだったんですよ。やっぱ90年代とかで聴いてたやつを、その時聞いて「このアルバムってなんなんだろう」っていうアルバムって結構あったんですけど。何年か経ったら「おお、このアルバムこういうことだったんだ」っていうこともあったりはするし。

Mitsu The Beats - 自分たちでアルバムだす時もそういう話になるもんね。「これあとで理解されるんじゃねえかな」って。今回のアルバムもあとで何年かしてから「すごいいいアルバムだった」って言われる可能性もあるアルバムだなと思って。

HUNGER - あと、ライブをやっていくうちに育っていく曲も当然あるとは思うね。でも今の盛り上がり方っていうのはそういう盛り上がり方はあんまりないですよね。

- 今回のアルバムの中だとラストに入ってる”Always”はまさに育っていく曲なのかなと思いますが。

HUNGER - これ、言っちゃいますか。一番最後に作った曲なんですよ。それまでの11曲で大体リリースする予定だったんですよ。でも悩んでて、兄貴を喫茶店に呼び出して。

Mitsu The Beats - そうだったっけ?

HUNGER - 個室で「なんかもう一発欲しい」って。そしたら「仕方ねえな、じゃあこれ聞かせるか」って言って(笑)なんのためにとっておいたのか知らないですけど聞かしてくれて。これじゃんみたいな。

Mitsu The Beats - いやー、自分のソロアルバムのやつにしようかなと思って(笑)。で、GAGLEはもうほぼ終わってたと思ったので。でも、確かにもう一発なにか必要なのかもなって。

HUNGER - それは多分4年という長さだと思うんだよね。GAGLEらしいところになんとなく納めたくなってきたっていうところだと思う。これができた時に、今回のアルバムが締まった。

Mitsu The Beats - 言ってたよね。できた時に。

HUNGER - あの曲に関しては、フラットな気持ちでとにかく全部ポジティブに書こうと思って書いた曲で。今回のアルバムは全ポジティブみたいなのはあんまりないんですよ。前向きなのはいいんですけど、やっぱり皆いろんな事情があるし、それを抑えてハッピーっていうのは、まだその段階ではないなっていう気が僕の中ではして。もう少し経ったらもっと全体的にポジティブになるかもしれないですけどね。今はそれより大切にしておきたい、ちゃんと自分が今言っておきたいことがあった。でも最後の曲だけは全ポジティブで書いた感じだね。

Mitsu The Beats - この曲だけは本当普段GAGLE好きな人のために最後作った感はあるよねやっぱ。本当にGAGLEのそういう部分が好きだっていう人のためにもその1曲はおいとくみたいな感じはありましたね。出し惜しみしといてあれだけど(笑)

HUNGER - ”flow”もなかったよね。

DJ Mu-R - あれも入れないで、もっと寄ろうとしてたんです。

HUNGER - ”和背負い”もなかったでしょ。

- え、そうなんですか。

HUNGER - それも多分作っていく段階で日にちが経ち過ぎたっていうところもあり。

Mitsu The Beats - 足りない部分を埋めていく意味でもって感じだね。

HUNGER - なんであの曲作ったんだっけ?トラックはあったんだっけ?

Mitsu The Beats - 俺がKanyeがプロデュースしたPusha Tの曲に感化されて作った。

DJ Mu-R - 音の作りがベースミュージック寄りの作りだと思うので多分その頃のやつっすね。あれは最初は1人でラップしてましたもんね。フィーチャリングが誰か欲しいねっていうので話して。

Mitsu The Beats - そうだ。あれバースも書いてたんじゃなかったっけ?他にも。

DJ Mu-R - 2バースあったっすもん。俺あれ超好きだったっすけど。

Mitsu The Beats - 俺もあのバース超好き。

HUNGER - だってKGEくんに、あれをやるって時に1人のバージョンも聞かせたら、「これ1人のバージョンめちゃくちゃいいじゃないですか」って言われて(笑)

- ゲストの2人を入れようと思ったのは。

HUNGER - まあ単純にやりたいから。KGEくんに関しては前作でもやってて、10箇所くらい一緒にツアーを回って。

Mitsu The Beats - 本当に1番GAGLEとセッションしたMCじゃない。そこまで一緒にやるのって今までないもんね。

DJ Mu-R - 自主的に来てくれたんですよね。そこで絆が深まりといったところですかね。

HUNGER - 評価的にはまだまだ追いついてないような気がして。もっと評価されてもいいMCだなと。かましがすごいいいし、一緒にレコーディングしてても悔しいなってなるし、もう一段階俺もアップグレードしたいって一緒にやってて思えるMCの一人なので今回はお願いした。鎮くんに関しては一緒の現場とかもあったりして、流れでやってもらいたいなと思ってて。

Mitsu The Beats - ずっと鎮くんとはやりたいっていう感じはあったよね。みんなが好きなMCなので。自然にお願いできたらやりたいねって。そのビートにも絶対あうでしょっていうところ。

DJ Mu-R - 音楽的だよね。音楽すごい好きっていう感じが。

- 最近だと仙台89ERSとかMitsu The Beatsさんが東北楽天の音楽の部分をやっていたりとか、東北との繋がりみたいなのがすごい強くなってる感じがするんですけど、それについてはいかがですか?

HUNGER - それはなんか本当にずっと続けてきて、徐々に信頼感っていうか、みんなが信頼してくれるようになってきたっていう一つの流れですかね。今までそんな話とかはなかったし。やっぱりヒップホップはヒップホップ、スポーツはスポーツっていうのがあったんだよね。でも、ずっと続けて来ていろんな人と会って、特に震災以降ですかね、いろんな人がジャンルを超えて手を繋いでる感じ、逆に言うと手を繋がないとやっていけない感じっていうのはやっぱりあって。そういう人の繋がりとかが最近徐々に形になって来ているし、多分これからも増えて来そうだなって気はしますけどね。単純に嬉しいですね。やっぱり自分たちとまた違うところで頑張ってる人たちと一緒になにかを作ったりするのは。

Mitsu The Beats - 本当に少しずつ信頼してもらって。宮城の村田町のCMを、GAGLE全員で作ろうってなったり。じわじわそういう行政的な部分でも、やっぱり内部に好きな人がいるんだよねGAGLEのことを。

HUNGER - そうそう!実は好きでしたっていう人が声を出しやすい状況になってきたというか。GAGLE好きっていうのをちゃんと言えるような活動になって来てるのかもしれないっていうのはあるっすね。僕らの名前を出してその人がちゃんといいと自信を持って言えるような活動をしてきている可能性はある。

DJ Mu-R - 無理にとりに行ってる感じではないので。ロビー活動できるタイプのクルーではないので、自然になってるのはすごく嬉しいですよ。

Mitsu The Beats - 何も出さずにこんな感じだから、やっぱりアルバムを出してもっとさらに広がりやすいっていうか、チャンスっていうか、そういう広がっていくタイミングはまたあるのかなって。

- 焦りとかは全然ない?

3人 - 全くない…。

DJ Mu-R - そういう話をしたことないですね。

HUNGER - なかなか一言ではうまくいえないかな。絶対的な自信みたいなのは僕は自分の感覚にはないんですよ。だから色んな音楽を聴こうと思うし、誰よりも多分聞いたほうがいいと思うし。でもそれは焦りじゃないか。

Mitsu The Beats - 焦りとはまた違うんじゃない。

DJ Mu-R - 俺ももちろんその気持ちはあるっすよ。

Mitsu The Beats - 制作に対する悩みはもちろん、常に自分への反省はあるけど。

HUNGER - そういう意味ではJazzy Sportはスケジュール感みたいなのはせっついてこないし、自主性に結構重きを置いているところもあるので、そういう意味ではリラックスして、しかもコンセプトも自分たちがこれだっていうのを信頼してくれてるので。そういう意味では、せっつかれて、プレッシャーかけられていってこうなりましたっていうのは別にないしね。

Mitsu The Beats - この曲どうだろうみたいな感じではないよね。やっぱり自分たちが3人でこれがいいって決めたやつを、そのままパッケージしてくれるっていうか。そう考えるとすごいな。

HUNGER - 今の音楽シーンでいうと、リリースペースは早いほうがいいって感じじゃないですか。どんどん盛ってったほうがいい。盛る盛るっていう。

Mitsu The Beats - みんなどんどんシングル出して、どんどん曲前にPV作ってる。日本でも結構増えてるけど。

DJ Mu-R - YoutubeであがったMVがすごいクオリティが高いとかってあるっすよね。日本語ラップで。

Mitsu The Beats - すごいよね。1ヶ月で1本ぐらい出してるんじゃないかってやつがすごいかっこよかったりするから。

HUNGER - 今の時代の空気っていうのはそっちの方が新鮮に感じるっていうのはすごいわかりますね。ただ、たまに出すベテランのアルバムがすごいよかったときに嬉しい気持ちっていうのも同時にわかるし。その辺りはやり方はそれぞれでいいんじゃないかなと思いますね。

- すでに、今回のアルバムからあえて外した曲もあるぐらい、もう次をみてる?

HUNGER - そうだと思うんだけど、いつになるかわからない。

Mitsu The Beats - 考えてみると、渡したけどまだ作ってないやつもあるし、EPサイズならすぐできちゃうなって。まあ、歌詞を書く人次第ですけど(笑)すでに3曲くらいあって。なので今度はパッと作ってそれこそコンセプチュアルになったやつをバッと出してもいいかもしれないし。

- でも今回の前半の曲とかはライブでどんなテンションでやるのかなっていうのはすごい興味がありますね。

DJ Mu-R - 俺も興味がありますね(笑)

HUNGER - 最初は絶対手探りになると思うんですよ。どういうテンションでこの曲でステージを作っていこうかなって思うのは、結局思ってるだけで、やっぱやらないとわからないことがあまりにも多いので、最初の方のライブはすごい面白いと思いますよ(笑)手探りだなみたいな。失敗したところとか、成功したところとかも結構はっきり出るので。リハスタとか入ってバッとセット作ってそれで周るってことじゃないんで。この曲の温度はこの現場でやったらどういう風にお客さんに伝わるだろうっていうのが積み重なっていくのが、GAGLEのライブの面白いところだと思うので。別に準備不足なわけじゃなくて、その曲をものにしていくためのプロセスっていうか、それは自分もまだわかんないですよ。でも、叩き込んだところでそれを吐き出す、相手がいないとやっぱりなかなか想像しづらくて。だから、意外な曲がしぶとくGAGLEのレギュラーセットの中に入ったりする曲ももちろんあったりするんだなって思いますね。

もっと楽にやってみたいですけどね。今の空気って割と、もっとノリじゃないですか。そういうのも全然いいんですけどね。僕はそれが物足りないって話なだけで、生の感情がぶつかり合ってすげーいいっていう表情に変わる瞬間がマイク握った時からずっとそのお客さんの本当の感情、興奮みたいなのが出てくる瞬間が好きなのでそうやってるまでで。なので、もっと軽やかにやってみたいと思う時もある(笑)

DJ Mu-R - まあ、そういうのをやっても楽しいかなくらいの。

Mitsu The Beats - 絶対やんないけどね(笑)絶対やれないっていうかどうしても、ね。物足りなくなっちゃうんだと思う自分たちが。

HUNGER - あと、そういうスタイルだと思うんですけどね。みんな大合唱してくれるんだったらそれはそれでいいかもしれないけど、まあそういう音作りは残念ながらできていないっていうところもあるし、初めてGAGLEを全く知らない人たちもいきなり見たらすげーって思うようなライブが癖になっちゃってるんだろうな。

Mitsu The Beats - そこで引っかかりを作ろうとして、一曲一曲で終わりなんて絶対やらないもんね。なにかしらギミックを入れないと気が済まないというか、そこはDJ気質は絶対入ってるよね。変なつなぎもできないっていうか。

HUNGER - そういう意味では結構ジャズ的な即興性もあると思うんですよね。即興っていうのはトップオブザヘッドだけじゃなくて、アドリブっていうところの面白さ、ふとした時に繰り出すなにかが反応を引き出すっていう面白さ、それがやりとりなのかなって思うんですよね。そういうやりとりをしていると人と人がつながっていく感触に近いっていうんですかね。

- 結成20年を超えて未だにハングリーさを失わずにいられる理由は?

Mitsu The Beats - 僕的には曲作りは本当ないとダメなんですよね。常に作ってるっていうか、本当にしょうもない曲もたくさん生み出してるんですけど、ただそれを続けてるだけ。その時その時の自分の流行りがあって、それをクリアしてって次に行くみたいなのを続けてるだけで。ハングリーというか、それが日常にないとイライラするっていうか。例えば出かけてても曲作りがしたくなったらイライラしてきて禁断症状みたいな(笑)もう早く帰って作りたいみたいな。今せっかくいいのができるのにみたいな。

HUNGER - 3人に共通してるのは、何やろうとしてても多分一番上に音楽があるっていう。僕が結構思うのは、音楽が君の中の一番にあるんだったら何やってもいいと思うんですね。人を不幸にするようなことはダメですけど。やっぱりあわよくばそうじゃない人たちも絶対いると思うんですよ。でもその人たちは一番上のやつを選んだほうがいいと思います。本当に。それが多分その人の体がやりたいことなんだからって思いますね。禁断症状っていうのは、もうそれ以上ないかなっていうか、どうしようもないなっていう(笑)

DJ Mu-R - それは初めて聞いたな(笑)

Mitsu The Beats - 病気だよねほんとに。ほんとにイライラしてるから。人に嘘ついてまで曲作りするんだと思って唖然とするときあるもん。

HUNGER - 曲作りだからよかったものの、クスリとかだったらそういう話になるわけでさ。

Mitsu The Beats - 同じレベルで本当にイライラして、性格もきつくなるくらいの感じなので困っちゃう部分があるんですけど。俺からすればMu-Rも、見ると常に頭の上にレコードが乗ってる感じがずっと続いてるよね。それはライフワークでしょ。

DJ Mu-R - それだけだったら表現者に回る必要はない。表現者としてDJ個人にしろグループにしろ、やっぱりやり始めてから可能性を失ったことがないっていう、シンプルな。頭の中で描いてること全部できるわけじゃないじゃないですか。

HUNGER - 今のは太文字だね。完全に。超シンプルだけどいいんじゃないですか。いいこと言うね。俺はさっきすげー考えてたんだけどぶち抜かれたな。

DJ Mu-R - グループとしても個人でも自分の中で目標みたいなのがあって、まだそこまで全然いけてない。頭の中で描いててある程度自信もあるんですけど、それをアウトプットできる実力はまだ足りてないんだなっていうところで、まあこの歳ですけど、まだ可能性があるんじゃないかなと。

HUNGER - なんか、年齢と音楽っていうのはすごい面白く感じてくるっすね。それはなんか他の人にはなかなか、そんな多くないじゃん。俺たちみたいな年齢でやってる人。

DJ Mu-R - このジャンルだと特にですよね。

HUNGER - 面白くなってきてるっていうか、こういう風な感覚になってくるんだっていうのはそれを全然楽しんでるっすね。まだ色々いけるんじゃないかなっていうのは。

Mitsu The Beats - 常に反省してるもんね。ライブ終わったあとまだ。100%これでオッケーだったみたいなのは確かにないのかもしれないね。雰囲気含めてオッケーだったっていうのはもちろんあるんだけど、100%これはいいライブだった、最高だったっていうのはあるけど。自分たちはもっとできるんじゃないかっていうのは確かにあるのかも。

HUNGER - 興奮のハードルは上がっていくからね。

DJ Mu-R - キャリアと同様に、もちろん自身もでっかくなってきてスキルも付いてくるし、そのぶんまた理想が一緒に…それがなくなった時に多分もういいかなってなるのかもしれないですね。

Mitsu The Beats - でもそれが来るのはなさそう。納得いくことができないのかもしれない。昔からそうだからしょうがない。

DJ Mu-R - 素晴らしいことですよ。

HUNGER - 今回のアルバムで劇的に変わったところが実はあって、録音がこの4年で、今まで兄貴の部屋とかで結構録ってたりしてたんですけど、今回から仙台のスタジオ、ノースアイってスタジオで録ってて。そこのエンジニアさんとの関係性がこの4年間ですごい信頼感がお互い生まれて。僕がレベルアップしたっていうよりは本当に一緒に研究してくれたので、それは大きかったですね。それに兄貴は常に作っている方が多分本人的にはいいと思うんですよ。だから録音でやっぱり僕につきっきりでやってることも増えてくると、やっぱり今の時間の感覚でいうと少し重いかなっていうところも感じてたので。それぞれが適したところもあるんじゃないかなって。僕も時間に縛られて作ってると遠慮してしまうところもどうしてもあるかもしれないし、そういう意味ではそこは劇的に変わったと。

Mitsu The Beats - 面白い人いるよね仙台にも。ノースアイのエンジニアの平塚さんとか。本当知らなかったもんな。あんなプロツールス使える人いるんだって。僕は全然できないなって思ったっすね。僕も結構プロツールスのコマンドとかも覚えててショートカットも早い方なんですけど、全然違うなって。

HUNGER - そういう確信が兄貴なりMu-Rにないと、多分一緒にはできないと思うんですよ。自分にはできないなにかを持ってる人じゃないと多分GAGLEの作品の中に入れづらいっていうのもあると思うので、それも大きいかもしれないですね。

Mitsu The Beats - 録りの速さと、音質もすごい好きだから。もちろんもっと上はあるんだろうだけど、合ってるし、あの近場でできるんだったら。一時期うちにボーカルブースを作ってチャレンジはしたんですけど、やっぱりどうしてもクオリティをそこで諦めないっていうか、クオリティが足りない感じだったのでそういうところが見つかって本当に良かったですね。

DJ Mu-R - 引き出してもらった感はあるっすよね。

Mitsu The Beats - 今回はHUNGERが1人で時間作って行って、作っちゃってっていうのがかなり多かったよね。録っちゃってあとで確認するみたいな。まあそれも慣れてるしどれがOKテイクかっていうのは自分が結局判断する部分が大きいので。音程のあるやつはたまに僕が行って確認して、ここはこうの方がいいんじゃないとかは多少は今回もあったか。1回くらい。でもほとんどもう6割~7割立ち会ってないんじゃない?でもすごいお金かけて作ってた時よりも自分たちでクオリティ高いものやってる気がするんだけど。予算もそんなかかるわけではないし。そういった意味ではお金を使ってる時に経験を貰ってたんだろうね。蓄えたものをお金がなくてもできるっていうね。お金はもちろんだしてもらってるんですけど、膨大な費用がなくてもアルバムが完成できるっていうか。

HUNGER - 例えばわざわざ東京でスタジオに入って、作ったアルバムもあるし、それはそれでその時の状況で作ったもの、その時を録音したもの。ただ、今この状況になって来て仙台で日常の中にレコーディングっていうのがすんなり入ってる状態っていうのは結構贅沢なんじゃないかな。その状況を、いいぞ、これは色々出来そうな気がするっていうていう、予感でやれてるっていうのは贅沢なんじゃないかなと思いますね。そうやりたくてもやれない地域っていうのは日本にもごまんとあるし、仙台もそういう地域だと僕はちょっと思ってたんですよ。でも今の状況はすごいありがたいね。

Mitsu The Beats - ちょっとしたことがめちゃくちゃ気になるでしょ。あれがダメだよなっていうのないよね。あそこに関しては。

HUNGER - 俺はない。徐々に一緒に構築してきたし。

Mitsu The Beats - ほとんど今普通に行って録れる感じでしょ?それがすごいいい環境できたって感じで。

- ありがとうございました。

Info

JSPCDK1038_JKT

Artist :GAGLE (ガグル)

Title : Vanta Black (ヴァンタ・ブラック)

File Under : Hip Hop CD Album

Label:Jazzy Sport

Cat#:JSPCDK-1038 (初回限定ジャケット仕様/ジュエルケース)

JAN:4582202051234

定価 : 2500yen(税抜)

発売日 : 2018/01/12 (金)

トラックリスト

01. Vanta Black

02. Grand Gainers (Album Version)

03. 適者生存

04. Bohemian Style

05. 和背負い feat. KGE THE SHADOWMEN & 鎮座DOPENESS

06. 小こい円盤 feat. 菅原信介

07. うつろぎ

08. Black Rose

09. ?!!Chaos!!?

10. 日日Living feat. Mitsuyoshi Nabekawa (ATATA)

11. Flow

12. Always

ll tracks produced by GAGLE

All tracks recorded by M.Hiratsuka at Studio Northeye

except track 05. recorded by Tadashi Nakamura at Potato studio

and track 10. recorded by Ryuji Aso at Shindaita FEVER

All cuts by DJ Mu-R

track 11. Piano : Takumi Kaneko (cro-magnon)  Trumpet : Takuya Kuroda

track 12. Piano : Takumi Kaneko (cro-magnon)

All tracks edited by DJ Mitsu the Beats at Jazz Phenomenon2

All tracks mixed by Taiji Okuda at MSR+

All tracks mastered by Kentaro Kimura at Kimken Studio

All artworks directed & designed by Charles Munka

Photo : WATABE4500

A&R : Taro Kesen (Jazzy Sport Productions)

OFFICIAL HP : gagle-official.com 

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Childish Gambinoの新曲"This is America"が、大きな話題になっている。『Atlanta』やこれまでもChildish Gambinoのミュージックビデオを多く手がけてきたヒロ・ムライが制作した、同曲のミュージックビデオは公開から3日ですでに3000万回再生を突破している。

Floating Pointsが選ぶ日本産のベストレコードと日本のベストレコード・ショップ

Floating Pointsは昨年11月にリリースした待望のデビュー・アルバム『Elaenia』を引っ提げたワールドツアーを敢行中だ。日本でも10/7の渋谷WWW Xと翌日の朝霧JAMで、評判の高いバンドでのライブセットを披露した。