ベルリンのフォトグラファーJohannes BöttgeがZINEの発売を記念した展覧会を開催

ベルリンのパブリッシャーNative Teenageの主宰者で、フォトグラファーでもあるJohannes Böttgeが新作ZINE『Reaperland』をリリース。発売を記念して、東京・恵比寿のSALT AND PEPPERで展覧会と発売記念イベントを、10/13(土)から行う。

明日のオープニングレセプション当日には、作家本人も来日。また、期間中にはNative Teenageのグッズや新作zineの販売やJohannes Böttgeの写真を使用したVAINL ARCHIVEのロングスリーヴTシャツの販売も行う。

“Reaperland” について by Johannes Böttge

「"Reaperland" というのは、”死神の国”という意味の造語です。フォトグラファーである自分自身のことと、何かが死に絶えていくテーマの写真を集めるというアイデアが結びつき、自分の中でこのフレーズが浮かび上がりました。私は、写真における芸術性と、”死”というテーマにははっきりとした類似性があると思っています。

これらの写真は2017年の秋にアメリカの南部を旅して回ったときに撮影したものです。その時の奇妙な政治情勢や、自分自身が持っていた美学に突き動かされ、私は腐敗や謎、謎めいたイメージを探していました。なぜだか、私は死の美学や、私たちが”アメリカーナ”(アメリカ的なもの の意)と呼んでいるものに対して、常に興味を惹かれてしまいます。私にとって、このプロジェクトは、科学的な説明をすることが出来ないスピリチャルな部分に対して私が感じる、重要な点と点とを結ぶような作業なのです。このエッセイのような一冊は、このような思いを踏まえて完成しました。そして、勿論その思いというのは、私だけが理解出来るものなのかもしれません。

そして、これはとても重要なことなのですが、”Reaperland”はドキュメンタリーではありません。ドキュメンタリーのような詳しい説明はしたくありません。何故なら、これはフィクションだからです。このシリーズを架空の物語における舞台美術的なシチュエーションだと見ることで、これらの写真の美しさを楽しむイマジネーションからも、ミステリアスで象徴的な重さからも、どちらからも自由にしたいのです。

以下の架空の会話はこのzineの為に書いたもので、zineにも収録されています。この散文は、鑑賞者にこの写真の見方と理解に対するガイドとなるでしょう」

J:

How can something so beautiful be so bad?

何故とても美しくもあり、とても好ましくないものでもあるのでしょうか?

B:

I don’t know.

Since no one knows death, no one can picture death: but the concept tells us that it’s horrible.

分かりません。

誰も死について知らないように、誰も死を撮ることはできません。けれど、そのコンセプトは死がゾッとするものだと伝えてくれます。

 

J:

I know there is a certain desire to immortalize the moment, and there is a certain desire in the aesthetics of death. It’s ironic. While all pictures mirror reality, they are still fiction. We can only bring them to life by acknowledging them as dead moments.

 

ある瞬間を永遠のものにしたいという欲求も確かに存在します。けれど、同時に死の美学に対する欲求も確かに存在します。それはとても皮肉的です。全ての写真が現実の鏡であるのに対して、写真はフィクションでもあり続けます。私たちは、それらが死の瞬間であると認めることでしか、自分たちの生活に対して持込ません。

B:

Who takes responsibility for letting them die?

彼らを死なせることの責任を誰が取るんですか?

 

J:

I don’t know.

知りません。

Info

タイトル:Johannes Böttge “REAPERLAND” Photo exhibition at SALT AND PEPPER
会期:10月13日(土)~10月21日(日)
住所:東京都渋谷区恵比寿西2-5-2 今村ビル2階
TEL : 03-3770-2525

Native Teenage
https://www.instagram.com/nativeteenage/

Johannes Böttge
https://www.jbbuttge.com

SALT AND PEPPER
https://sandp.stores.jp

RELATED

roshin booksとflotsam booksによる写真集に特化したアートブックフェア 『Photobook JP』の第2弾が開催

昨年roshin booksとflotsam booksの共同企画イベントとして横浜の大さん橋ホールにて開催され、4日間にのべ1万人以上の来場者数を記録した『Photobook JP』の第2弾が開催される。

ブルックリンを拠点に活動するCole Barashが写真集『Stiya』の出版を記念した展示を幡ヶ谷gallery communeにて開催

2015年発表の写真集『Grimsey』がTIME誌のトップフォトブックの一つに選出された写真家のCole Barash。LAのインディペンデント写真出版レーベルDEADBEAT CLUBからとなる写真集『Stiya』のリリースを記念した展示を2/15(金) ‒ 3/3(日)まで幡ヶ谷gallery communeにて開催する。

奥山由之の写真展『白い光』がキヤノンギャラリーSにて開催

写真家・映像作家の奥山由之による写真展『白い光』が3月7日(木)よりキヤノンギャラリーSで開催される。2011年に『Girl』で第34回写真新世紀優秀賞を受賞し、2016年には『BACON ICE CREAM』で第47回講談社出版文化賞写真賞を受賞したほか、数々の写真集出版や、精力的な展覧会での作品発表、また映像作家としての活躍も著しい彼は、今回の写真展で「写真を見る」という行為を再認識させるような展示を行う。時代を牽引する写真家の感性が溢れる作品群を是非ご覧あれ。

MOST POPULAR

ヘイトスピーチや嫌がらせを発見した時にするべき4つのこと

公共の場で嫌がらせを受けている人を見つけた時はこのように行動しようというイラスト付きのリストを投稿され、多くの人にシェアされている。

テキサスで男性が鋼鉄のフェンスとセックスし逮捕

18日、米テキサス州の32歳の男が鋼鉄のフェンスと性行為を行い、告訴された。法廷に現れず、現在逃亡中とのこと。

ヴェネチアのビエンナーレに出展された「世界東京化計画」とは?世界の有名都市が東京に変化する映像作品

6つの都市が「東京のようなアーバンランドスケープになってしまったら?」というテーマ制作された「世界東京化計画」というビデオ作品はヴェネチア・アーキテクチャー・ビエンナーレで展示されている。