Fiona AppleがMac Millerと「一緒に曲を作りたかった」と追悼

先週26歳にして突然の死が伝えられ、ヒップホップシーンのみならず世界的に大きな衝撃を与えたMac Miller。すでに多くのアーティストからの追悼が寄せられているが、90年代より活動するオルタナティブロックを代表するシンガーの一人であるFiona AppleがMac Millerへの追悼を捧げている。

Fiona AppleはMac Millerについてのビデオを自身のYouTubeチャンネルに投稿。「Mac Millerが亡くなってとても悲しいってことを話したかった」として、Mac Millerとの思い出を語った。「私と彼は一度だけ会ったことがある。小さなグループで2、3時間話しただけだったんだけど、私は本当に、本当に彼のことを好きになったの。ずっと友達でいたかったけど、彼の電話番号を知らなかった」と話す彼女は、会ったのが僅かな時間であってもMac Millerの人柄を心の底から気に入ったようだ。二人は音楽について話しをしたようで、Mac MillerがFiona Appleのプロデュースやポール・トーマス・アンダーソン、ミシェル・ゴンドリーなどの映画音楽を手掛けたミュージシャンJon Brionの大ファンであったことから意気投合したという。Mac Millerは後に“Small Worlds”でJon Brionとの共演を果たしているため、Fiona Appleは「Jonがプロデュースした彼のレコードを聴いて、彼がその中で生きていられるようにするわ。私も、出来ることなら彼と一緒に曲を作りたかった」と述べた。

Fiona Appleの他にもMac Millerの人柄の良さを気に入った者は数多く存在し、5月の彼が起こした飲酒運転事故を捜査した警察官までもが「彼は我々が今まで見た中で最も礼儀正しく感じの良い酔っ払いだった」と話している。

Mac Millerが飲酒運転で逮捕


程である。Chance The RapperはTwitterにて「Mac Millerは自分が知っている中で最も優しい男だった」と綴り、所属レーベルWarner Bros.も「先鋭的な精神とユーモアのセンスが会う人全員を感動させた」とコメントしていることから分かる通り、Mac Millerはその才能だけでなく人間性によって多くの人から愛されていたのだろう。

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