ポール・マッカートニーがKanye Westとこれまで共作した3曲それぞれの作曲について語る

5年ぶりのニューアルバム『Egypt Station』をリリースし、来日公演も控えているロックレジェンド、ポール・マッカートニー。『GQ』で彼のロングインタビューが公開された。インタビュー内でポールはKanye Westと共作した3曲について語っている。

Kanye Westとポールによるコラボ1作目の”Only One”は、比較的わかりやすい作曲方法だったそうだ。”Only One”はポールがキーボードを演奏し、カニエが即興で歌うセッションを通して作ったと明かされており、それはポールにとっては慣れている制作方法だったのかもしれない。

ところが、コラボ2作目でリアーナも参加した”Four Five Seconds”は、パズルのようだったとポールは述べている。完成した曲をポールが初めて耳にした時、曲は気に入ったが自分がどこを演奏しているのか確認を取る必要があったという。その後、センターで鳴っているアコースティックギターの音が自分の演奏したフレーズのピッチが上がったものであると気づいたという。パズルとポールが表現する、様々な素材を集めて作るこの作曲方法は彼にとって慣れないものであったが、結果的に完成したものには満足しているそうだ。別のインタビューでポールは「曲を作っていることに気づかなかった」と発言している。

曲のフックに出てくる”Four five seconds from wilding”という歌詞の意味を理解できたかという質問に対してポールは「『Wilding』ね。僕のまま息子が知ってたよ。彼はヒップホップなどの時代に追いついてるから。『Wilding?イカれたりブチ切れたりって意味だよ』ってね」と、まま息子に後から教えてもらったことを明かした。

3作目の”All Day”もポールにとっては新たなチャレンジだったそうだ。彼にとって大きな驚きは”Nワード”が頻繁に曲中に使われたことだ。正確には44回も曲中にでてきた「Nxxga」という言葉。周辺の大人たちからは「そんな曲と繋がらないほうがいい」という忠告もあったという。Nワードは黒人ラッパーによって新たな解釈が広まっているという考えと、どんな使い方であっても黒人の名誉を傷つけるという考え方、どちらもポールは理解していると語る。最終的に曲への参加を決めたポール。「わかるだろ。あれは都市の詩なんだ。Kanyeだ。曲が好きだった。よくできていると思っているよ」と述べた。

さらに驚きだったのは、ポールがあの曲にKendrick Lamarが参加していたことを後からクレジットを見て気づき、なおそれでもKendrickが曲中なにをしているのか分からないと明かしたことである。

”All Day”に曲の材料を提供したアーティストのクレジット一覧を見て嬉しかったというポール。「(参加したアーティストが)20人!しかもKendrick Lamar!Kendrickと共作を自分がしていたなんて気づかなかった。彼も残りの18人もあの曲中の何を作ったのか分からないけど、最近はそうやって作るらしいね。参加できて嬉しいし驚いたよ」とポールは語る。

生きるロックレジェンドもKanye Westの独特な曲作りには毎度驚かされているようだ。しかしKanyeの作曲に戸惑うのは世代の違う人たちだけではない。Tame ImpalaのKevin ParkerもKanyeとの曲作りを「混乱」であったと発言している。

『GQ』に公開されたポール・マッカートニーのインタビュー記事はこちらから

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