1000種類以上のシンセサイザーの遊び場『The Playroom』設立のためのクラウドファンディング開始

スイスの電子音楽楽器ミュージアム『SMEM』が、シンセや楽器で遊べる公共の遊び場『The Playroom』を設立するためのクラウドファンディングを開始した。

非営利団体『Swiss Museum and Center for Electronic Music Instruments(SMEM)』はスイス最大の電子音楽楽器ミュージアム。1000種類以上のシンセサイザーと5000を超える楽器を保有するこの施設が、楽器に触れて学べる遊び場『The Playroom』を設立する予定であると発表。先日よりKickstarterでクラウドファンディングを開始し、支援を募っている。

この『The Playroom』は、実際にシンセや楽器に触れて学ぶことのできるスペースを提供するプロジェクト。楽器の演奏や録音が可能な『プレイ&レコードエリア』、200冊の電子音楽に関する書籍と100の記事が揃えられている『ラーニングエリア』を公共の場として開放し、そして定期的にトークショーやワークショップを開催する予定であるという。

シンセサイザーだけではなく、エフェクト、マイク、ドラムマシーン、テープレコーダー、オルガン、アンプなど5000以上の楽器を取り揃えてあるとのこと。全ての楽器を一気に置くことは不可能なので、『The Playroom』では3ヶ月毎に一般開放される楽器を変えるそうだ。

現在Kickstarterでこの遊び場を実現するためにクラウドファンディング支援を募っている。目標額は£38,328(約550万円)であり期限は10月4日。現在200人近くが支援しており、集まった額は約230万円ほど。支援へのリターンとして、波形の形をした文字フォントや、Tシャツ、4時間のセッション体験や、オランダのロウテクノ/シンセのアーティストLegoweltによる実際に施設でレコーディングされたアナログレコードなどが用意されている。

目標額を超えた場合さらに多くの楽器や書籍が施設のコレクションに追加されていくとのこと。

『The Playroom』のクラウドファンディングページはこちら

RELATED

元Nine Inch NailsのAlessandro Cortiniが自身の使用してきたシンセなどの機材一式を販売開始

Nine Inch Nailsの元メンバーでシンセサイザー奏者のAlessandro Cortiniが自身の使用してきた機材のコレクションを機材売買サイト『Reverb』で販売している。

レコード製造販売サービスのQRATESがKickstarterとサービス連携

オンデマンドでのレコード製造と販売が行えるサービスQratesが、アメリカのクラウド・ファンディングサービスKickstarterとのサービス連携を発表、特設サイトを公開した。

電子音楽史上、最もレアなシンセサイザーの1つが発見される

イギリスの楽器会社Digitana Electronicsが、電子音楽史上最もレアなシンセサイザーと言われているE.M.S. Synthi KB1のキーボードを発見したとFacebookに投稿した。

MOST POPULAR

音楽を聴いて鳥肌が立つのは特殊な脳の構造を持つ人だけが経験できるという研究結果

音楽を聴いて鳥肌が立つ、という体験をしたことがあるだろうか。もしあるならば、あなたはとてもラッキーな経験をしている。

大人になってからの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽で形成されている

私たちの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽によって形成されていると、研究により明らかになった。

Appleの重役がiTunesの音楽ダウンロードが終了することを認める

ついにその日が来てしまうのだろうか。先日発表されたアメリカレコード協会(RIAA)の2017年末の収入報告でもデジタルダウンロードの売り上げが2011年以来6年ぶりにCDやアナログレコードなどの売り上げよりも少なくなったと発表されたが、ちょうどそのタイミングでApple Musicの重役のJimmy Iovineが、iTunesストアの音楽ダウンロードが、終了する見込みであることをBBCの取材に対して認めている。