Kanye Westが『The Life Of Pablo』のリリース手法をめぐりついに集団訴訟を起こされる

二年前にKanye Westがリリースしたアルバム『The Life Of Pablo』。リリース当初、このアルバムは有料ストリーミングサービス『TIDAL』でのみ配信する予定であり、販売などはしないとKanyeは公言していた。しかし後々、『The Life Of Pablo』が様々なストリーミングサービスで結局配信されたことで、ファンが激怒。昨年集団訴訟を起こすまでに至った。それから1年経った今も訴訟は取り下げられておらず、手続きは進行しているとのこと。

『TIDAL』独占配信を謳っていた、2016年にリリースされたアルバム『The Life Of Pablo』。最初は『TIDAL』限定で配信されたものの、その後『Spotify』や『Apple Music』などを始めとする主要ストリーミングサービスでも配信開始。『TIDAL』限定であると信じて、有料の『TIDAL』会員に登録したファンが激怒し、集団訴訟を起こした。

当時の報道によるとKanyeは嘘をついていないと主張。『TIDAL』で配信したオリジナルの『The Life Of Pablo』は、『iTunes』など他のプラットフォームで配信したバージョンとは違うという。『TIDAL』以外で配信されている『The Life Of Pablo』は修正が加わっているため、限定配信は間違っていないという根拠を元に、Kanyeは訴訟取り下げを求めた。

『The Life Of Pablo』限定配信効果なのかは不明だが、実際『TIDAL』の会員数はこのアルバム配信後数ヶ月で100万人から300万人まで増加している。『The Life Of Pablo』目的で『TIDAL』に入会してしまったファンの一人であるJustin Baker-Rhettは、他のプラットフォームでも配信されたことを知って、KanyeとTIDALを所有するブランド『Aspiro』を訴訟した。

Justin Baker-Rhettの起こした集団訴訟は、「米国在住で2016年2月15日~2016年4月1日の間にTIDALに会員登録」、そして「TIDAL登録後24時間以内に『The Life Of Pablo』収録曲のいずれかをストリーミング再生」した人に訴訟の権利があるという内容。独占配信を公言したKanyeのツイートが『TIDAL』入会のきっかけとなった人を見分けるための条件である。

新たな報道によると、訴訟は取り下げられておらず手続きは進行中。6/22に米地方裁判所裁判官のGregory Woodsは、Kanyeと『TIDAL』に法廷で訴訟に対して答弁するよう求めているという。これに対してKanyeはまだ反応していない。

こちらが2016年2月にKanyeが投稿した問題のツイート。「俺のアルバムは絶対にAppleで扱わない。絶対に販売されることもない...Tidalでしか手に入れられない」と書かれている。確かにこの内容のツイートを目にすると、『TIDAL』以外で配信されることは無いと信じてもおかしくない。

Kanyeが訴訟取り下げを求めても納得しなかったファン達。今後実際に法廷で裁判が行われた場合どちらが勝つのだろうか。

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