カナダで娯楽目的のマリファナ使用が合法化へ

カナダが主要7カ国の中で、初めて国全体で大麻を合法化する国になるかもしれない。

今週火曜の夜、カナダの上院において大麻合法化法案が通過した。この法案はすでに下院でも承認されており、残すは勅許のみとなっている。

NPRによると、法案の内容は18歳以上であれば30グラム以下の大麻の所持を許可するというもので、加えて、成人であれば家庭で栽培した大麻を販売することも認められるようだ。ただし、苗木4つ以内という条件付きとのこと。

これによりカナダはウルグアイに続いて、大麻を合法化した2番目の国となる。法案の起草者たちは、経済へのいい刺激になることや若者たちを犯罪から守ることができるなど大麻合法化によるいくつかのメリットを強調する。

起草者の1人であるTony DeanはCBCの取材に対してこう述べている。「私たちはカナダにおける歴史的な投票を目撃した。90年にも及ぶ禁制が終わりを迎えたのだ。私はこの法案は、国民の生活を変えうると思う。カナダ政府の勇気ある決断だ」と法案が通過したことに喜びを見せた。

続けて、「さあ、我々はもう大麻の被害対策に取り組みはじめることができる。私たちは大麻犯罪の終わりを見ることになるだろう。そして、70億ドル(約7700億円)にも及ぶカナダの違法大麻市場の問題にも取り組みはじめることができる。これらはカナダにとって良いことだ」とやる気を見せている。

この合法化を喜んでいるのは起草者たちだけではない。カナダの首相Justin Trudeauも自身のTwitterでこのようにツイートしている。

「子供達が大麻を手に入れたり、犯罪者達が大麻によって利益を手に入れるのが簡単すぎる状況だ。今日、我々はそれを変える。大麻を合法化し、規制する我々の法案がさきほど上院を通過した。#公約は守られた。」と首相は、ツイート。もちろん、いろいろな団体から反対の声はあがっているが、このままいくと、早ければ9月にもカナダ人は大麻の合法的購入と使用が可能になる。歴史的な決断を下したカナダ、この決断はどのような結果をもたらすだろうか。

RELATED

Richardsonがカリフォルニアの最も大胆な大麻企業Alien Labとコラボレーション

RichardsonがAlien Labとコラボレーションし、2021年10月30日(土)よりカプセルコレクションを発売する。 Alien Labsは、カリフォルニアの最も大胆な大麻企業の一つであり、世界的な現象としていち早く大麻文化をブランド化した企業の一つである。 本コレク...

ニューヨークでマリファナの娯楽目的での使用が合法化へ|州知事と州議会が合意

世界的にマリファナの解禁が進められつつある昨今。特にアメリカでは多くの州がマリファナの非犯罪化、合法化に踏み切っているが、そんな中、ついにニューヨーク州でマリファナの娯楽目的での使用と販売が合法化されることが決まった。

Jay-Zがマリファナビジネスに参入するマイノリティをサポートする基金を立ち上げる

昨年、自身のマリファナブランド「Monogram」を立ち上げたJay-Z。そんな彼が、新たにマイノリティが経営するマリファナのスタートアップ企業に投資するための基金を立ち上げたことが報じられている。

MOST POPULAR

ヘイトスピーチや嫌がらせを発見した時にするべき4つのこと

公共の場で嫌がらせを受けている人を見つけた時はこのように行動しようというイラスト付きのリストを投稿され、多くの人にシェアされている。

テキサスで男性が鋼鉄のフェンスとセックスし逮捕

18日、米テキサス州の32歳の男が鋼鉄のフェンスと性行為を行い、告訴された。法廷に現れず、現在逃亡中とのこと。

ヴェネチアのビエンナーレに出展された「世界東京化計画」とは?世界の有名都市が東京に変化する映像作品

6つの都市が「東京のようなアーバンランドスケープになってしまったら?」というテーマ制作された「世界東京化計画」というビデオ作品はヴェネチア・アーキテクチャー・ビエンナーレで展示されている。