Nasのニューアルバム『Nasir』のカバーアートに隠された歴史

Kanye Westが5月から6月にかけてリリースする5作品のうちの4作品目であるNasのニューアルバム『Nasir』が、本日リリースされた。

このアルバムのカバーアートについてNasがTwitterにある投稿を行っている。

Nasは自身のTwitterでこのカバーアートを「この子供達は俺らの未来だ」という言葉とともにシェアしているが、このジャケットにはどのような意味が隠されているのだろうか。Complexがこのカバーアートに隠された歴史を紐解いている

レンガの壁の前に5人の少年が並んでおり、頭の上に手をあげている。1人の少年はおもちゃのロボットを持ち、おそらくおもちゃの銃であろうものを持っている少年が2人いるのがわかる。この写真は著名なフォトジャーナリストであるMary Ellen Markが撮影したもので、1988年に公開された『The War Zone』という記事に使われている。

この記事はJim Atkinsonという1人の記者が、ドラッグ、暴力そして貧困が日常的になっているサウスダラスのある地域に住む恵まれない人々を調査したものである。

“「0年前まではここは労働者が住む地域だった。だが、今では犯罪者達がこの地域を支配している。」とAtkinsonは書いている。そして、「子供達は警察を見て遊びを学び、売春婦たちは子供の生活を支えるために働き、そして親子は命がけでともに暮らそうとしている。」と地域の現状を綴っている。

Markの写真はこの記事以外にも世界中のギャラリーや展示会で展示されてきた。さらにRolling Stone誌やThe New York Timesなどの有名誌にも使われたこともある。そんな彼女は2015年に75歳でこの世を去っている。

Nasはこの写真を使うことで、Markの業績を讃えるとともに、アメリカにはいまだこのような現状があり、未来でもそれは変わらないということを伝えたかったのかもしれない。

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