タナカヤスオと町山耕太郎による2人展『OBSERVER BIAS』が開催

CULTURE  2018.04.08  FNMNL編集部

東京・原宿のTHE blank GALLERYでタナカヤスオと町山耕太郎というペインター同士による2人展『OBSERVER BIAS』が4/13(金)から開催される。

抽象的な構成を得意とする2人だが、一言で「抽象絵画」と括ることへの問いかけを共有しつつ、制作の上でのプロセスや、画面への向き合い方は大きく異なり、作品も対照的だ。

主にモノクロの色彩で有機的な画面を創作するタナカヤスオは、極めて身体的にキャンバスと対峙し、絵具、キャンバス、作品そのものを物質として捉えている。

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“No.105 Measurement” (2017), oil on canvas, 38×45.5cm

自らの触覚を頼りに、絵具を置き、削り取る行為を繰り返す過程で、偶発的に立ち上るイメージに対して、それらを意識的に消すという、連続した行為の末に残るのは、作者が物質と対峙した痕跡だ。作者と作品の間には常に一定の距離、または物質の介在があり、作品が完成する事は、それ自体が他者として作者から独立することである、とタナカは語っている。

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“No.106 Measurement” (2017), oil on canvas, 53×53cm

一方で商業イラストレーションやデザインも生業とする町山耕太郎は、平面的な画面を理論的かつ秩序性を持って構成。キャンバス内の限られた面積の中を線と形で区切り、色で覆われた作品は、それら全ての要素が絶妙なバランスと緊張感を持って存在している。

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Around/ まわる (2017), Acrylics on canvas, 97 x 130.3 x2.5 cm

タナカと違い町山の作品は物質性や空間といった三次元的な要素は一切なく、制作のプロセスから完成形まで一貫し平面として完結している。町山は抽象的な画面について、鑑賞者に疑問を投げかけ、思考を促し、わずかながらも「今」という状況から意識を移動させるものだと言う。

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Early time/ はやいじかん(2018), Acrylics on canvas, 130.3 x 97 x 2.5 cm

抽象絵画を鑑賞するときには必然的にバイアスがかかると考える両者。両作家の抽象と平面に対する解釈を楽しみつつも、作者が意図していない作品の余白にある空間を意識せざるを得ない展示となるだろう。

Info

observer bias

タナカヤスオ × 町山耕太郎

OBSERVER BIAS

会期:2018/4/13(金)-4/25(水) April 13th (fri) – 25th (wed)

レセプション:14 日(土) 18:00-20:00

営業時間
平日 weekdays 13:00-19:00 (木曜 休廊 Closed on Thursday)
土日 weekend 12:00-19:00
THE blank GALLERY
東京都渋谷区神宮前3-21-6 大崎ビル3 F
http://www.the-blank-gallery.com/
Tel: 03-6804-5150
Email: info@the-blank-gallery.com

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