差別的なグラフィティを楽しい絵に塗り替えるストリートアート集団 #PaintBack

CULTURE  2017.08.14  FNMNL編集部

人を不快にさせる差別的なグラフィティ。ドイツでは、いまだにナチスのマークであるハーケンクロイツのグラフィティを所々で見かける。そんなヘイト溢れる不快なグラフィティに上から絵を足して、愛のある楽しいグラフィティに書き換える集団がベルリンにいる。

鉤十字のマークは西欧諸国ではヒトラーのナチスを意味し、差別的なマークとして認識される。このナチスのシンボルを描くことは差別主義を意味し、ドイツでは未だに根強く残る問題である。

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ベルリンにあるグラフィティ・アートショップ『Legacy Store』はグラフィティは楽しいものを拡散する言語だと主張している。ヘイトを広げるだけのハーケンクロイツのグラフィティを失くすために彼らは行動を起こした。彼らはただナチスのシンボルを消してまわるのではなく、上から絵を描き足して、楽しいストリートアートに変えていく。

鉤十字のマークに、線を足し、色を足し、花や動物のキャラクターなど可愛らしい絵に変身させる。

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上から塗り替えてヘイトを楽しいメッセージに変えてしまう、この運動を#PaintBackと名付け、『Legacy Store』のオーナーを始めとし、様々な若いアーティストがベルリンで行動を起こしている。彼らのモットーは「ヘイトのメッセージに愛で答える」。

彼らが#PaintBackを始めたのは、あるお客さんが、公園に描かれたハーケンクロイツのマークを塗りつぶすために『Legacy Store』にスプレー缶を買いに来たことがきっかけ。『Legacy Store』のオーナーは「俺がなんとかするよ」と答え、その後仲のいいストリートアーティスト達を連れて行き、そのハーケンクロイツのマークを大きな蚊のストリートアートに変身させた。

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それがクチコミで広がり、ナチスのシンボル、ハーケンクロイツのマークを見つけると彼らに報告が来るようになり、次々と描き変えていったのが#PaintBackのはじまり。#PaintBackの活動はいっきにベルリン中、そして他のドイツの都市にも広がり模範者が現れ始めたという。

ドイツは現在難民問題に直面している。ドイツは2015年以来、中東などから100万人以上の移民・難民を受け入れてきた。絶えない難民への襲撃や、ナチスに近いネオナチと呼ばれる思想。移民反対主義のステッカーが街中に貼られたりもしている。

ヘイトや恐怖の象徴が描かれた街を変えるために#PaintBackのムーブメントは続く。

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