ジャマイカ産のアナログレコードの90%が日本にある?

The Vinyl FactoryがYoutubeで公開している、様々な国のレコードカルチャーを紹介するムービーシリーズの、ジャマイカを取り上げた回で意外な事実が明かされている。

ムービー内でジャマイカを代表するダンスホール・レゲエのパイオニア・サウンドStone Loveのオーナー、ウィー・ポウは「現在、日本はジャマイカン・ミュージックの宝庫である」と話す。

ウィー・ポウは、ジャマイカで独自に作られたレゲエ/ダンスホール音楽という有形遺産がほぼ日本に流れてしまっていると言う。

「日本人は非常に賢い。彼らはジャマイカを訪問し、おそらく私たちのアナログ・レコード・コレクションの90%を手に入れて日本に持ち帰っている。レコードがある家を次々と訪ねては、私たちの祖父母たちの古いレコードのコレクションを手にしていく。おかげで、私たちの音楽カタログのほとんどは日本にある」とウィー・ポウは続ける。

彼はまた、ジャマイカはアナログ・レコードがジャマイカの音楽文化を支える役割があることの認識が遅かったと振り返る。 「私たちは、アナログ・レコードの価値に気づいていなかったので、すぐに売ってしまっていた。そして今、そのお宝を保有しているのは日本人だ」

「日本はダンスホール王国だとは言いません。彼らはダンスホールだけではなく、より多くのレゲエのカタログを所有している。そう、彼らはジャマイカン・ミュージックの王国だ」

ウィー・ポウによって1972年に設立された”ストーン・ラブ・サウンドシステム(Stone Love Sound System)”は、ジャマイカを代表するサウンドの1つであり、日本を含む世界各国のショーを定期的に行っている。

『Pressing Matters in Jamaica』はこちらから見ることができる。

元記事はWolf Pack Japanに掲載。
http://www.wolfpack-united.jp/2017/06/13/0007/

RELATED

Adult Oriented Recordsが3周年記念でFreshServiceとOUTDOOR PRODUCTSとコラボレーション|背負えるレコードバッグが登場

Adult Oriented Recordsの3周年を記念し、 FreshServiceディレクターの南貴之とL'ECHOPPEコンセプター・金子恵治を交えたトリプルコラボレーションで、レコードも入るバックパックが登場。

GAPPERの1stアルバム『明日が迎えに来ル迄』がLPでもリリース決定

8月4日に配信されたGAPPERの初となるソロアルバム『明日が迎えに来ル迄』が、LPでもリリースされることになった。 今作は5lackプロデュースの元、存在感を遺憾無く発揮しており、5lackとDaichi Yamamotoが客演で参加している。 Info GAPPER ...

竹内まりやの"プラスティック・ラブ"の12インチをはじめアナログ3タイトルがレコードの日に発売

今年は11/3(水・祝)と11/27(土)の2日間開催される 国内最⼤級のアナログレコードのイベント『レコードの⽇』。今年の目玉タイトルとして竹内まりやの"プラスティック・ラブ"の12インチが発売されることになった。

MOST POPULAR

音楽を聴いて鳥肌が立つのは特殊な脳の構造を持つ人だけが経験できるという研究結果

音楽を聴いて鳥肌が立つ、という体験をしたことがあるだろうか。もしあるならば、あなたはとてもラッキーな経験をしている。

大人になってからの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽で形成されている

私たちの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽によって形成されていると、研究により明らかになった。

Appleの重役がiTunesの音楽ダウンロードが終了することを認める

ついにその日が来てしまうのだろうか。先日発表されたアメリカレコード協会(RIAA)の2017年末の収入報告でもデジタルダウンロードの売り上げが2011年以来6年ぶりにCDやアナログレコードなどの売り上げよりも少なくなったと発表されたが、ちょうどそのタイミングでApple Musicの重役のJimmy Iovineが、iTunesストアの音楽ダウンロードが、終了する見込みであることをBBCの取材に対して認めている。