DJ Nobuを中心に国内外で活躍するアーティストが集結するパーティ「GONG」が始動

国内外のフェスやパーティで信頼されるDJ、DJ Nobuが日本国内を拠点にするDJ/アーティストのみで構成される新パーティ「GONG」を始動させる。このパーティはイベントというだけでなく、新しい世代の紹介、そして世代やジャンル/派閥を超えた交流の場として機能させ、国内のDJ/アーティストやシーンの活性化を目指し東京・代官山UNITで開催する。初回は3/3(金)。

開催にあたり、DJ Nobuからのメッセージも届いている。

3月から新しくパーティを始めます。

ここ2年ぐらい東京で活動していて感じてきた変化、ぼんやり頭にイメージしていた事が確信に変わり、やっと自分が東京でやりたい事が見えてきました。

東京では毎週末たくさんのパーティーが行われています。ひっきりなしに世界中からDJが東京を訪れています。でも、自分を含めた多くの国内のDJや関係者を取り巻く状況は決して恵まれたものではなく、なぜか非常に厳しくなって来ているというのが実感です。減少していく夜遊び人口、若者のクラブ離れ、景気の悪化、風営法とその改正の影響など、複数の要因が絡み合い、僕にはこの街のクラブ・カルチャーがこれまでにない危機に瀕しているように見えます。

かつてないくらい多くの国外DJが毎週東京にやって来ますが、そこから何かが生まれ、次に繋がるような意味のあるものは多くないように思えます。若手DJに求められるのはDJプレイの質以上に集客力だったりします。一時的な話題作りと消費の為の退屈なパーティに終わってしまいがちで、これが悪循環を生んでいるのではないでしょうか。

でも実際には、日本国内にも魅力的で個性溢れる素晴らしいアーティストが沢山います。なのに彼らが活動する場は自らがオーガナイズしないかぎり少なかったり、世界で活躍していても国内では殆ど知られていなかったり、せっかくの才能と創造性がパーティの現場で活かされていないと思うのです。

いつの間にか歪になってしまった、こうした現実を見て、国内アーティストの魅力を伝えるパーティを作りたいと考えるようになりました。小さな一歩ですが、今こそ必要なこと。

幅広くオルタナティブに音楽を楽しみ。新しい発見を得られる、そしてそこから何かが育っていくような場になればいいと思います。

よろしくお願いします。

DJ NOBU

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新たな意志を掲げたDJ Nobuを中心に、日本を拠点に国内外様々なシーンやコミュニティで活動するDJたちが集結するパーティー『GONG』が始動。

UNITフロアには、2017年も『Dekmantel』出演やOval Spaceでのレジデンシーなどヨーロッパでの益々の活躍が期待されるDJ Nobu。現在と過去のハウスを紡いだ音像に、90年代初期から活動する中で自ら体験してきたアンダーグラウンドのあらゆる情況や文化を投影するDJ Sprinkles a.k.a. Terre Thaemlitz。東京拠点ながら、主にヨーロッパのフロアを見据えた逃避的かつ越境的な「非ヨーロッパ人の音楽 (Samo DJ談)」を、〈Born Free〉や〈ESP Institute〉といった海外レーベルからリリースし注目を集めているPowder。現在のヨーロッパと日本のダンスミュージックシーンを繋ぐ三者が交わる。

さらに視覚演出には、色彩と流動が持つエネルギーを用いて、「生きている絵」を出現させるペインティングアーティストの中山晃子が参加。ジャンルを超えたアーティストとの共演や海外ツアーなどの幅広い活動によって空間を熟知したパフォーマンスにも注目していただきたい。

Saloonは、上階よりもフレッシュで濃い混沌に満ちる空間となるだろう。Contactでの不定期開催イベント『LSI Dream』を通じてShedや〈Giegling〉クルーをサポートしているasyl cahier。各地からアンダーグラウンドの猛者が集う幡ヶ谷forestlimitを拠点に、卓越したディグスキルに裏打ちされたプレイで年間100本以上をこなす超現場型DJのAKIRAM EN。さらに同地と同氏共に所縁あるDJで、独特なアシッドヴァイブを武器に空間を巻き込むS-LEE。東京の新世代電子音楽コレクティヴ 〈IN HA〉の核であり、Boiler Room Tokyoにも出演を果たした才媛Mari Sakurai。

プレイの中で志向する細かな音楽性はもとより、各々が唯一無二の個性を放ちながら、協調の保たれた幅広く濃密な音のグラデーションが一夜の中で創り出されていくだろう。

Text by Hiromi Matsubara
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“GONG"
2017/03/03 (FRI)
@ DAIKANYAMA UNIT / SALOON

[UNIT]
DJ Nobu
Powder
DJ Sprinkles a.k.a. Terre Thaemlitz

Alive Painting by Akiko Nakayama

[SALOON]
AKIRAM EN (forestlimit)
asyl cahier (LSI Dream)
Mari Sakurai (IN HA)
S-LEE (Neoplasia)

OPEN / START 23:00
Admission Until 24:00 1,500yen / After 24:00 2,500yen
You must be 20 or older with photo ID

INFO: UNIT 03-5459-8630 www.unit-tokyo.com

[DJ NOBU (Future Terror / Bitta)]
Future Terror、 Bitta主宰/DJ。Nobuの活動のスタンスをひとことで示すなら、"アンダーグラウンド"――その一貫性は今や誰もが認めるところである。とはいえそれは決して1つのDJスタイルへの固執を意味しない。非凡にして千変万化、ブッキングされるギグのカラーやコンセプトによって自在にアプローチを変え、 自身のアンダーグラウンドなリアリティをキープしつつも常に変化を続けるのがNobuのDJの 特長であり、その片鱗は、 [Dream Into Dream] (tearbridge), [ON] (Musicmine), [No Way Back] (Lastrum), [Creep Into The Shadows] (Underground Gallery), そして最新作 [Nuit Noire] (Ultra-Vybe) など、これまでリリースしたミックスCDからも窺い知る事が出来る。近年は抽象性の高いテクノ系の楽曲を中心に、オーセンティックなフロアー・トラック、複雑なテクスチャーを持つ最新アヴァン・エレクトロニック・ミュージック、はたまた年代不詳のテクノ/ハウス・トラックからオブスキュアな近代電子音楽など、さまざまな特性を持つクセの強い楽曲群を垣根無くプレイ。それらを、抜群の構成力で同一線上に結びつける。そのDJプレイによってフロアに投影される世界観は、これまで競演してきた海外アーティストも含め様々なDJやアーティストらから数多くの称賛や共感の意を寄せられている。最近ではテクノの聖地 "Berghain" を中心に定期的にヨーロッパ・ツアーを行っており、とりわけ2015年夏にアムステルダム郊外で行われた "Dekmantel Festival" での出演の様子はBOILER ROOMでインターネット中継され、さらなる世界進出への足がかりとなった。2016年は全6回の欧州ツアーと北米ツアー、アジアでの数回のギグを行ないつつ、今も変わらずアンダーグラウンドな視点でシーンのネクストを模索し続けている。

https://www.facebook.com/pages/DJ-NOBU-OFFICIAL/236488399758952

http://futureterror.net
http://www.residentadvisor.net/dj/djnobu

[Powder]
https://soundcloud.com/thinner_groove
https://www.residentadvisor.net/dj/Powder

[DJ Sprinkles a.k.a. Terre Thaemlitz]
1990年、「DJ Sprinkles」という名で、ニューヨークのトランスセクシュアル系クラブで活躍したアンダーグラウンド・グラミー受賞DJ。その後、1993年にコマトンズ・レコーディングスを創設し、珍しいディープハウス/アンビエント/フュージョンのミックスから「ファッグジャズ風」を始めた。テムリッツのDJはハウスの過去と現在を結合している。2003年から2006まで、東京のクラブモジュール(渋谷)のレジデントDJ。そして今、ヨーロッパと日本の間を行き来している。DJスプリンクルズ名義でのファーストアルバム「Midtown 120 Blues」(Mule Musiqからリリース、ダンスミュージックシーンで最も信頼度の高いインターネットメディア"Resident Advisor"にて、2009年のベストアルバムに選ばれた)と自作曲と自分で使う為のプライベート・リミックスもプレーします!

[中山晃子 / AKIKO NAKAYAMA]
色彩と流動性によって、うつろいゆく現象を絵画として描く画家。

主な活動である”Alive Painting”では、様々な性質を持つ液体を流転させ、見るものに要素の流れがもたらす美的な快楽と、様々な景色や生命を想起させる。近年では、自ら音も絵も同時に奏でるソロパフォーマンスと、その排水を紙に定着させる二対の制作を精力的に行う。

扱うメディアは多岐にわたるが、一貫して異なるもの同士の関係性を描く。

TEDxHaneda でのプレゼンテーション、Audiovisual Media festival 2015 (台湾) 、Ars Electronica Fes 2016 (オーストリア)等、国内外問わず描いている。

http://akiko.co.jp

[AKIRAM EN (forestlimit)]
96年よりDJ活動を開始。
数多くのジャンルを横断的にコレクションし、あらゆる現場に対応する現在のDJプレイの下地を構築する。
そのDJスタイルはパーティーによって変幻自在であり、ジャンルレスなネタからパーティーに適合したベストプレイを目指す。
昨今はオブスキュアサウンドに触発され、アバンギャルド~インダストリアル~リスニングセットを中心にプレイ。アンダーグラウンドの猛者が集う幡ヶ谷forestlimit を拠点に、DJ年間100本以上の超現場型DJして活動。
毎週木曜日に幡ヶ谷forestlimitにて、ディープディガー集団で構成される”ideala”というパーティを主宰。

[asyl cahier (LSI Dream)]
2004年から2013年までアメリカにて渡米生活を送る。現在渋谷コンタクトにてLSI Dreamを不定期開催、渋谷Ruby Roomにてcahier sessionを隔月開催している。

[MARI SAKURAI (IN HA)]
エレクトロニックミュージック・コレクティヴ 〈IN HA〉のメンバーとして、不定期にイベントを開催している。
最近ではDOMMUNEやBOILER ROOM TOKYOへの出演も果たした。

[S-LEE (Neoplasia)]
ACIDバイブDJ。
Space
Migration
Intelligence
Life
Extention
を実践。
My play has dripped with an Amerian bluesman.

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