「5人最後のBIGBANG?」 激しいチケット争奪の起きたFINAL CONCERT、そして彼らの「歌の力」について

 

日本でも大流行した「FANTASTIC BABY」と言う楽曲がある。
BIGBANGのコンサートでも定番にもなっている曲だが、コンサートでの「FANTASTIC BABY」はもう”FANTASTIC BABY”という1つのアトラクションっていう感じだ。もうイントロが始まっただけで熱狂する。待ってました!とばかりに会場の誰もが立ち上がってジャンプして、叫ぶ。

コンサートに何回も行ってる人だけではなくて、初めて行く人や無理矢理一緒に来てもらったあまりBIGBANGを知らないような友人や恋人も絶対に盛り上がる。それは本当にすごいことで、どんなコンサートに行っても盛り上がっている熱心なファンと、恥じらいもありじっと見ていたいタイプの人がいるものだと思うが、本当に自然と全員が立ち上がって叫びたくなるような雰囲気になるのだ。コンサートでじっと見ていることや座って見ていることが決して悪いことではなく、「FANTASTIC BABY」は自然と誰もが踊りだしたくなるような体が浮き立つ感覚になる。

よくコンサートのレポートなどで、「会場のボルテージを上げる」と言う表現があるが、それを目の当たりにできる、ボルテージが確実に一段階も二段階も上がった瞬間を実感することができるのだ。

Big Bang

​私はモニターの映像すら見えない席でのBIGBANGのコンサートに行ったことがあるが、始まる前今日は何も見えないね...とがっかりしてた友人も、帰る頃には「ブーン!」(「FANTASTIC BABY」のコールレスポンス部分)って絶叫しすぎて声出ないわ...って払いものが落ちたような笑顔で帰った。(ちなみにその日は私も友人も飛び跳ねすぎにより首がむち打ちのような状態になった。)それだけ、音楽と会場の雰囲気だけで十分に楽しめる。

 

それは「BANG BANG BANG」や他の楽曲でも、もちろん同様。ライブ感のある合いの手やフリースタイルのパフォーマンスが何度も見ているファンも楽しませてくれるのだと思う。

BIGBANG

この曲は去年韓国で大規模なデモが行われた時に若者たちで集結した団体がデモ行進の時に使ってた事が、個人的に印象的で衝撃だった。目的はどうであれ、若者のパワーや盛り上がりを象徴しているようだった。コンサートの話とは少しズレるようだが、それくらいBIGBANGの曲には熱狂を促すような力があるとその時ひしひしと感じたのだった。

さらに、BIGABANGにはここまで書いたような派手なパフォーマンスだけではなく、日常的に何度聴いても飽きないようなメロウな楽曲も多い。

 

 

コンサートでも本当に沢山聞く機会のある楽曲だが、この2曲は本当に何回聞いても飽きがこない。音楽スタイル的にはヒップホップの印象が強いが、バラード曲も本当に素晴らしく、一言一言噛みしめるような歌い方が胸にグッとくる。高い歌唱力があるからこそ、楽曲の幅も広いのだと思う。

 

さらに言えば、「アイドル」も上手い。果たしてアイドルと定義することが許されることなのか分からないが、アイドル的な動作があまりにも上手いと思う。

 

もしかしたらアイドル的な動作というのはかっこいいパフォーマンスより難しいのではないだろうか。かっこいいパフォーマンスとアイドル的な動作を両立できたグループというのはそうそういないように思う。
よくBIGBANGのようにかっこいいグループになりたいという後輩アイドルのインタビューを目にするが、BIGBANG先輩の偉大なところはかっこいいパフォーマンスだけでなくて、可愛いや面白いも上手に熟すところだよ!っと伝えに行きたいのだった。

 

そう思うと本当にこのグループは多種多様なエンターテイメント性を持っている。かっこいいとか可愛いとか面白いとか悲しいとか楽しいとか、とにかく人のいろんな感情を引き出す力を持っている。例えば、それがその内のどれか1つに偏っていてもきっと成功は出来るのだと思うが、それらを全て持っていたから10年という長い時間活躍し続けたのだと思う。

 

それはもちろんメンバーの個々の個性や役割においても同じで、全く違った個性の5人だったからこそこれほど多くの引き出しを持っていたのだと思う。それぞれ確かな実力を持っているから、すでにソロ活動でも充分に活躍しているし、これからもソロで活動することは可能だろう。

そう分かっていても、5人揃った姿がこんなにも惜しいのは何故だろうか。
それはきっとコンサートに行ったことのある人なら分かるのだろう。ドキドキしてるうちにワーッと高まってあっという間に終わるジェットコースターのようなコンサート。笑ったり泣いたり叫んだり色んな気持ちを巻き起こす人達だった。

BIGBANG

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