Ena & Ryo Murakami インタビュー | ベルリンのフェスBerlin AtonalとサテライトイベントNew Assembly Tokyo

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Berlin Atonal 2015, Photography by Jun Yokoyama

Ena - 個人的には、Berlin Atonalがやってたようなエレクトロニック・ミュージックを大きなところでコンサート・スタイルでやるっていイベントが増えてきている気がしますね。

Ryo Murakami - 日本だとまだまだだよね。

Ena - ヨーロッパでは認知もされてるけど、まだまだスタンダードにはなってないよね。去年もイタリアのドラムンベースのフェスに出演したけど、その時に「アンビエントとかエクスペリメンタルの音楽をコンサート・スタイルで演奏した」って言うと「うそだろ」っていう反応されるけどね。(笑)認知はされ始めているってう印象はあるよね。

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Berlin Atonal 2015, Photography by Jun Yokoyama

Ryo Murakami - すごく良いことだよね。

行く場所やイベントによって全然違うと思うのですが、オーディエンスについても聞かせてください。ステージから感じることができるフロアの反応や終わってからの反応はどうですか?Berlin Atonalでのオーディエンスはどうでしたか?

Ryo Murakami - 向こうの人は鳴ってる音に興味持って反応するのがうまいし、好きだから。楽しみ方はいろいろだし。

Ena - おれは見えなかったね。(笑) だから終わってからの反応だね。良かったよ。

ヨーロッパではエクスペリメンタルで、ある種の未知の音楽を聞くスタイルっていうのは一般的ですか?

Ena - 日本に比べてそういう人はマイノリティではないよね。

Ryo Murakami - 去年ヨーロッパ周った時はクラブでは一箇所しかやらなかったんだけど、他は全部、ホールだったりそういう場所だった。聴いたことがない音楽を楽しみにしている人しか会場の前ではやらなかったんだよね。

ヨーロッパと日本でやることや感じを変えたりしますか?

Ena - 基本的に同じことをするんだけどね。

Ryo Murakami - お客さんによるかな。ダンスミュージックしか求めていない場合だと、ひどいことになったりすることもあるけど(笑) みんな興味持って聴いたら、場所と合わさっていい雰囲気になるしね。

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Berlin Atonal 2015, Photography by Jun Yokoyama

じゃあBerlin Atonalっていうのはそういうのがマッチした場所と空間だったんですかね?

Ena - そこはそういう人がそういうものを求めて来るから。そういう面ではやりやすいし、いい空気で、下準備ができているというか。

Ryo Murakami - いい空気にしかなってないもんね。(笑)

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