MP3の圧縮は楽器の情緒的な特性を損なう?

MP3圧縮は、楽器に含まれる音の中で、ニュートラルとネガティブな感情の特性を強め、ポジティブな感情の特性を弱めることがAudio Engineering Libraryによって行われた研究で明らかになったとWhat Hi-Fiが報じた。

ハイレゾ音源はただ単にサウンドを素晴らしいものにするだけではなく、人間の感情や幸福にとってもいい影響になりうると、その研究は主張する。

Audio Engineering Libraryの研究によると、MP3やそれに似た低クオリティの圧縮フォーマットは楽器の持つ音色や感情的特性に対して大きな影響を与える。

「楽器を通して感じられた感情の特質に及ぼすMP3圧縮の影響」と名付けられたその研究では、いくつかのビットレートにおいて圧縮された音源サンプルと圧縮されていないサンプルを使って10以上の感情のカテゴリーが分析された。

 

その結果MP3圧縮は、不可解、内気、恐怖、悲しいなどのサウンドの感情特性を強め、幸福や勇敢、ロマンチック、喜劇的、平穏などのポジティブな特質を弱めることがわかった。面白いことに、怒りの感情だけはMP3圧縮によっても比較的に影響がないという結果が出た。また楽器によっても影響度は違い、中でもトランペットは最も圧縮のレベルによって影響されやすい一方、ホルンが最も影響が少ないことがわかった。

ハイレゾ音源に移行する理由になりうる研究結果と言えるだろう。(Ibuki Kasai)

RELATED

【イベントレポート】AKLO × ZORN 『A to Z Tour 2018』ファイナル

AKLOとZORNのジョイントツアー『A to Z Tour 2018』が12/2に東京・新木場STUDIO COASTで開催された。『A to Z Tour 2018』は今年7/22から8/24まで全国6箇所で行われた。各地で盛況だったことに加え、AKLOとZORNが意気投合したことで追加公演が決定。前回行かなかった福岡、大分、京都、石川を11月から回った。昨日はそんなツアーのすべてを締めくくるファイナルとなった。8月に行われた東京公演の舞台はLiquidroomだった。約4ヶ月で2人は倍以上のキャパシティの会場をパンパンに埋めることに成功した。

【イベントレポート】BACARDÍ “Over The Border” | Little Simz、Kampireなど越境する表現者が集った一夜

音楽とアートが越境し、交差するバカルディ主催のフリーイベント『BACARDÍ “Over The Border”』が、11/5(月)に東京・渋谷のニュースポット渋谷ストリームホールで開催された。

2018年のアメリカにおけるライブ音楽ビジネスに関する調査が発表|アメリカ人の半数以上が何らかの音楽イベントに参加

昨日、データ分析会社のNielsenが2018年におけるアメリカのライブ音楽ビジネスの分析結果を公開した。

MOST POPULAR

音楽を聴いて鳥肌が立つのは特殊な脳の構造を持つ人だけが経験できるという研究結果

音楽を聴いて鳥肌が立つ、という体験をしたことがあるだろうか。もしあるならば、あなたはとてもラッキーな経験をしている。

大人になってからの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽で形成されている

私たちの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽によって形成されていると、研究により明らかになった。

Appleの重役がiTunesの音楽ダウンロードが終了することを認める

ついにその日が来てしまうのだろうか。先日発表されたアメリカレコード協会(RIAA)の2017年末の収入報告でもデジタルダウンロードの売り上げが2011年以来6年ぶりにCDやアナログレコードなどの売り上げよりも少なくなったと発表されたが、ちょうどそのタイミングでApple Musicの重役のJimmy Iovineが、iTunesストアの音楽ダウンロードが、終了する見込みであることをBBCの取材に対して認めている。