2016 Best Or Worst by やけのはら

いよいよ2016年も残す所、12月を残すのみ。今年も様々な作品の話題や、トピック、ムーブメントが起きては過ぎ去り、慌ただしい日々を過ごしていたという人も多いはず。そんな2016年をFNMNLなりに振り返る企画「2016 Best or Worst』がスタート。様々なジャンルで活躍する方々に、今年の個人的なベストもしくはワースト、もしくは両方をあげてもらった。こちらはやけのはらによる2016年ベスト。

2016 Best by やけのはら

[新版]くらべる図鑑 (小学館の図鑑 NEO+プラス)

やけのはら

コメント

ベスト出会い。音楽やその他の物事でも、情報が多い分、自分の好みのものを吟味して探しやすくなりました。しかし逆に、内容より情報が先にたち、「買う」、「聴く」、「触れる」が、確認作業のようになってしまうことも。まっさらな状態で、何かに出会う機会も減ってしまったように思います。そんな中で、本屋さんで、たまたま目に付き購入した、この「くらべる図鑑」という本は、こういう出会い方じゃないと興味を持つこともなかったような気がする、今年の「(たまたまの)出会い」ベストです。
森羅万象、様々な生物、自然、建物、風習、などを比べまくる1冊なのですが、1ページごとの情報量がもの凄く、陸上哺乳類最大の体重を持つ「アフリカゾウ」は7.6トンで、小学生の250人分だとか、「ホッキョクグマ」の方が人間より泳ぐのが速い、とか、サハラ砂漠は日本国土の24個分だとか、マグニチュード9.5(東北地方太平洋沖地震)は、マグニチュード7.0の1000倍のエネルギー、だとか、地球、生命の深遠さ、そして自分がその一欠けらも知らないということに気が付かされる、すさまじい本です。
基本的には子供向けの本だと思うのですが、家、服装、言語、など、各国の風習と日本を比べる章もあり、自分を中心に世界があるのではなく、世界の中に自分(達の暮らし)があり、またそれも、世界の中での一つの(暮らしの)形にしか過ぎないということを想起させ、子供の情操教育にもバッチリだと思いました。
建造物、しっぽ、惑星、川の長さ、気象、花、橋、兎に角、比べる、むしろ大人が読んだほうが面白いような、一生読み返せる1冊でした。

来年に向けての告知など

日々精進で地道に頑張りたいです。アンビエント・ユニットUNKNOWN MEの2本目のテープが年始に出ます。

プロフィール

やけのはら

やけのはら

DJ/曲作り/ラップ、など。

 

RELATED

TARO NOHARA(a.k.a. やけのはら)がドイツのレーベルGROWIN BINからアルバム『HYPER NU AGE TEKNO』をリリース

やけのはらがニューエイジテクノのアルバム『HYPER NU AGE TEKNO』をドイツの人気レーベルGROWIN BINからLP&配信でリリースする。

スチャダラパーによるインディーズ雑誌『余談』の最新号が発売 | RHYMESTERや藤原ヒロシ、やけのはらなどが登場

スチャダラパーが編集人を務める不定期刊のインディーズ雑誌『余談』の10号目が、5/22(金)にオンラインで発売される。 2010年から年一回発行のペースで発刊されてきた『余談』は、スチャダラパーが好きな人に会い、好きな人に漫画や原稿を書いてもらい、ただただ余談を繰り広げ、ITで5Gな世の中に抗...

Wool & The PantsとDJ サモハンキンポーによる密室系パーティー『Bottom of Tokyo』にロボ宙、やけのはらなどが出演

米ワシントンD.C.のレコードレーベルPPU(Peoples Potential Unlimited)からLPをリリースした Wool & The Pantsと、思い出野郎AチームのパーカッショニストにしてMAD LOVE Records主宰、DJ サモハンキンポーによるライヴ/DJイベント『Bottom of Tokyo』の第3回が、3月29日(金) 幡ヶ谷 forestlimitにて開催される。

MOST POPULAR

ヘイトスピーチや嫌がらせを発見した時にするべき4つのこと

公共の場で嫌がらせを受けている人を見つけた時はこのように行動しようというイラスト付きのリストを投稿され、多くの人にシェアされている。

テキサスで男性が鋼鉄のフェンスとセックスし逮捕

18日、米テキサス州の32歳の男が鋼鉄のフェンスと性行為を行い、告訴された。法廷に現れず、現在逃亡中とのこと。

ヴェネチアのビエンナーレに出展された「世界東京化計画」とは?世界の有名都市が東京に変化する映像作品

6つの都市が「東京のようなアーバンランドスケープになってしまったら?」というテーマ制作された「世界東京化計画」というビデオ作品はヴェネチア・アーキテクチャー・ビエンナーレで展示されている。