あのキャラクターや、監督は?ドナルド・トランプ当選に対するハリウッドの反応

CULTURE  2016.11.11

先日の大統領選の結果は、映画『バック・トゥー・ザ・フューチャー2』におけるビフ・タネンのモデルとなったとも言われている人物ドナルド・トランプの勝利であった。

文: ANAIS(アナイス)

この“ビフ・タネン”大統領当選を受けて、映画界の人間がどう思っているのかTwitterでの反応をまとめてみた。
特に、ヒーローたちの声が話題を読んでいる。

【俳優クリス・エヴァンスa.k.aキャプテン・アメリカ】

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)作品の中でも、アメリカ愛が最も強いキャラクター、キャプテン・アメリカの反応。

(今日はアメリカにとって恥となる夜だ。僕らは憎悪の念をかきたてる扇動者に素晴らしい我が国を率いることを許してしまった。いじめっ子に僕らの方向性を決めさせるんだ。とてもがっかりだ。)

【俳優ライアン・レイノルズa.k.aデッドプール】

自己中心的ヒーローである彼でさえ…


(二歳になる娘抜きで、今朝「アナと雪の女王」を見たよ。絶望というものはあらゆる形で表れるものだ)

「アナと雪の女王」では、アナが恋に落ちた一見性格の良い完璧な王子が、実はとんでもない悪党であり、彼が国王になろうとするシーンがある。

【俳優マーク・ラファロa.k.aハルク】

MCU作品『インクレディブルハルク』でお馴染みのブルース・バーナーの反応。

(今僕らに何ができるかわかるかい?築き上げてきたものを完成させて、反撃を開始するんだ。兄弟たちよ、顔をあげろ!)

【俳優クリス・プラットa.k.aスター・ロード】

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の主人公として惑星を救った彼は、『シン・シティ』出演で知れてる俳優ニック・オファーマンの、アメリカ国民への団結を呼びかける発言に対して。

(君は善良な男だよ、オファーマン。)

【俳優サミュエル・L・ジャクソンa.k.aニック・フューリー】

シールドの長官であり、アベンジャーズを指揮した彼は堂々とMF発言。

(以前ジム・クロウ法から逃れることができた時俺は貧しかった…けどいいかいトランプ派の糞野郎ども…今は違うぜ!まあ、新たな勝利を“盛大”に祝ってろよ!)

ジム・クロウ法とは、1876年から1964年にかけて存在した、主に黒人に対する施設の利用を禁止制限した法律だ。今はリッチな俳優となった彼が、以前からバトルを繰り広げていたトランプを、差別主義として皮肉った発言である。

しかも、彼の発言の最後のBiglyは、トランプが実際に間違って使った英語のうちの一つであり、「まともに言葉も使えない人間め」という意味をこめて、彼はわざと同様に間違えて使っている。
また、サミュエル・L・ジャクソンはもしトランプが大統領に選ばれたら、国外脱出をすると発言したセレブの一人でもある。既にもう、脱出の準備にとりかかっているかもしれない。

そしてヒーロー以外にも、あの映画のキャラクターたちは皆絶望を隠せないようだ。

【女優アマンダ・セイフリッドa.k.a テッド(熊)の弁護士】

最近では『TED2』でテッドの人権を主張した弁護士役を演じた彼女の反応


(恐らく今がどん底ね、ここからは上にあがるしかないわ)

【女優アナ・ケンドリックa.k.aクールなアカペラ女子】

『ピッチ・パーフェクト』などで活躍する女優であり、Twitterの面白発言が人気の秘訣である彼女でも、今回ばかりはノージョークのようだ。

(悪夢を見たような気分の目覚めだったわ。そしてまた泣いてしまったの。唱えるわ、私は一人じゃない…私たちは一人じゃない…)

【歌手/女優シェールa.k.aバーレスクの店長】

クリスティーナ・アギレラ主演で大ヒットしたミュージカル映画『バーレスク』で、経営破綻寸前でありながらも断固として店を手放さなかった彼女は。

(世界は以前とは同じようにはもうならない。若い人たちが本当に気の毒だわ。トイレ(トランプ)はトイレ以上の存在にはなれない。今後奴を呼ぶときはこの絵文字を使うわ。クソを良くすることはできないのよ。)

シェールも以前から反トランプであり、彼が当選したら地球脱出をしなければと公言していたセレブのうちの一人だ。

【女優ラシダ・ジョーンズa.k.aセレステ】

『ソーシャル・ネットワーク』出演、恋愛映画『セレステ∞ジェシー』の主演、そしてアメリカ音楽会の重鎮クインシー・ジョーンズの娘として知られている彼女の反応は。


(#私の大統領じゃない #絶対私の大統領じゃない)

また、監督陣のコメントにも注目である。

【監督マイケル・ムーア:『マイケル・ムーアin トランプランド』】

近日、ドナルド・トランプを題材にした新作ドキュメンタリー映画を製作し、ヒラリーへの投票を訴えていた彼は結果をどう受け止めたのか。

(「次の時代のファシズムは、ギュウギュウ詰めの電車や強制収容所という形ではなく、人の良さそうな顔でやってくる」 ー バートラム・グロス著「笑顔のファシズム」)


(これがどのようにして終わっても、そこが我々の始まりなのだ)

バートラム・グロスによる『フレンドリー・ファシズム』からの引用が意味深いものとなっている。
マイケル・ムーア最新作『マイケル・ムーアinトランプランド』が日本で公開される日が早く来る事を願わんばかりだ。

【監督/プロデューサー ジャド・アパトー:『40歳の童貞男』】

男臭いコメディ映画の天才ヒットメーカーの彼でさえ、ノーモアジョークとご立腹。


(僕が今見たくない唯一のものとは、この事をコメディにしたものだ。それくらいこの状況を恐ろしく感じているし、失望しているよ)

【監督セス・マクファーレン:『TED』】

熊のぬいぐるみ、テッドシリーズの監督で知られている彼の反応は。

(今スピーチをしている、要領のない支離滅裂なクリーチャーが大統領執務室から国民に向かって語るなんて事が心底想像できないね)

この他にも、以前からトランプへ批判的な声明を出していたハリウッドの重鎮らがいる。
我らが『タクシードライバー』ロバート・デニーロは「トランプの顔面を殴ってやりたいね」と以下の動画で発言。

 

オーシャンズシリーズのダニエル・オーシャンことジョージ・クルーニーも、雑誌The Guardianのインタビューにて「彼は外国人嫌いのファシストだ」と発言している。

あまりのショックに沈黙を通している他の映画界の人間も含め、今後大統領選結果に関する発言に注目していきたい。

文: ANAIS(アナイス)

雑誌「エルガール」のオフィシャルキュレーターを務めながら、フリーライター兼モデルとして活動中。映画を中心に、ファッション、カルチャー全般の執筆を行っている。
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