数々の有名ラッパーに2ドル札を手渡す謎の男の正体とは

最近アメリカのヒップホップシーンで謎の2ドル男が話題となっている。

Kanye WestのYeezus ツアーのバックステージにて、2ドル札を手渡す中年男。彼は様々な著名人のインスタグラムに出没し話題となっている。その男についてComplexが取材を行った。

 

Kanye West

Jay Zのショーのバックステージ、2chainz、Macklemore、Beyonce、Drake、Justin Bieberなど、名だたるラッパーやアーティストが手に持つ2ドル札と、それを振りまく中年男との2ショット写真。もともと発札数が非常に少ないことで知られているアメリカの2ドル札は、その希少性ゆえに幸運のシンボルとして知られている。だからこそ、この2ドル札を振りまく男は謎を呼んでいるというのだ。なぜ他人に渡すほどの2ドル札を持っているのか、そしてなぜこんなにも多くの著名なアーティストとつながっているのだろうか。

2chainz

Big Sean

彼の正体は一体何なのか。調べてみると、どうやら男の名前はSteven Reismanであることが判明した。2ドル札を手に、多くのラッパーやシンガーと共に写真を撮っているReismanだが、そうやら音楽ビジネスの人間ではなく、単純に音楽が大好きな人間であるとのこと。

しかし、年に5万ドルから7万ドル分、最高で一ヶ月だけで月に2万ドル分の2ドル札をラッパーに手渡すのは容易ではない。関係者曰く「クソ金持ち」な彼の正体は、どうやら会社法を専門とする大手弁護士事務所の弁護士だという。しかし、彼は家族のプライバシーを守りたいとの理由で基本的に取材には応じておらず、彼についての情報は、未だ少ない。

しかし、いくつかのエピソードから、彼の素性が明らかになっている。

アメリカの朝のトーク番組、『Live with Kelly』のなかで、司会のMichael Strahanが彼について語った。Michaelは「私の友人のSteven Reismanは、ニューヨークの大物法律家なんだ。世界で一番の良い奴とは先週もショーで会ったけど、いつみてもみんなに幸運の2ドル札を配ってんだよ!」とコメントし、彼の人の良さを明らかにした。

ほかにも、Def Jamの上級副社長であるShawn "Pecas" Costnerも「Reismanを愛してる。あいつは最高だ」といったコメントからも分かるように、彼は相当なナイスガイとしても知られている。

では、何故2ドル札を手渡すようになったのだろうか。Reismanが電話取材に明かした話によると、その理由は、おかしな行動で注目を集める事や、ビジネス目的ではなく、単純にアーティストとのコネクションづくりのきっかけとしてだという。幸運の2ドル札をアーティスト本人に手渡すというインパクト溢れる行動をすることで、あるアーティストが「Reismanっていう本当にすごい奴がいる」という台詞と共に別のアーティストに紹介するというサイクルが、彼のアーティストとの豊富なコネクションを生んだという。

もう一つの疑問が、手渡すお金についてだ。一見無駄遣いにも思える2ドル配りだが、その原点はチャリティー精神にあるという。彼は、「私たちはお金を寄附することもできるし、路上生活者にも与えることができる。チャリティーはいつでもできるんだ。でも、より印象に残る方法って何だろう。昔、タクシーを利用した時、おつりがあの幸運の2ドル札で帰ってきたんだ。もし私がみんなに2ドル札を手渡したら、みんないつもより少しは幸せを感じられるんじゃないかな」と語っている。

Reismanは最後に、「人種や宗教、肌の色、民族性を越えることのできるものって何だろう。お金かな?いや、音楽だ。特にヒップホップにはストーリーがある。高級車ではなく。ヒップホップを創り出した文化に」というコメントで自身のヒップホップ愛を語り、取材を終えている。(伊藤)

via Complex

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