植松琢麿展『space colony』が恵比寿のNADiff Galleryで開催へ

CULTURE  2016.10.11  FNMNL編集部

大阪在住の植松琢磨は身体の物質性と生命の根 源的関係をテーマに、多彩なメディアを用いたインスタレーションや、動物のフォルムを象徴的に扱う彫刻作 品等、ダイナミズムに富んだ作品で評価を高めている。

 

また植松は、単独の活動と並行して、ユニット「稲を植え る人」(稲垣智子との協働)、「あなたがほしいI want you」(林勇気、小林公との協働)の活動も活発に展開す るなど、幅広い表現視野で制作を行なうアーティストだ。

今回東京・恵比寿のNADiff Galleryで開催される展覧会のタイトル『space colony』は1969年に構想された宇宙空間に作られる人工の居住地を指す。

SF映画や小説にしばしば登場するspace colonyに植松が着目するのは、人工的に作られたspace colonyの居住空間の条件が、生物の生態系が維持されるために 必要な環境が抽出して描かれるためだ。

space colonyとはすなわち、私たちの生きる世界に最低限必要な構成要素でもあり、私たちが暮らす日常の空間にも存在している「循環」への意識を働きかけてくれると植松は考える。

本展ではこの「space colony」という仮説から、植松が着眼する人間の知覚、想像力、身体感覚、関係性の 築かれ方等、目に見えない人間の認識についてのイメージを紡ぎ出していく試みを、新作の写真作品、そし て彫刻作品「earth palette」の構成で展示する。

Takuma Uematsu
©Takuma Uematsu, Courtesy of Yumiko Chiba Associates

本展はYumiko Chiba Associates viewing room shinjukuで開催される植松琢麿の個展「nowhere -どこで もないところからの眺め」との同時開催となり、植松琢磨の最新作品集のリリース、そしてトークイベントも行われる。

植松からの本展開催にあたってのステートメントはこちら。

独立した生態系を維持する近未来 SF アニメに出てくるスペースコロニー。宇宙に、わざわざ人工的に作られ たそれは、循環する生態系に必要なものをあらわにするには効果的だ。

日本の古来からの自然観を考えると、人間も都市も建築も、生命の原理が貫かれた自然の一部であり、物 質循環の中で新陳代謝が繰り返されていると感じる。逆にいうと、循環しない場は、生命と同じように、ゆ るやかに消滅へと向かうだろう。

では、物質の集合から発現することで存在する意識は、その中でどのようなあり方をしているのだろうか。 情報化社会の中で意識が行き交う空間には、物質的には捉えられない、しかしながら確固たるプラット フォームが存在するように思う。仮に、それが生命の入れ物としての身体の役割を果たすのであれば、その プラットフォームは一つの単位として意識の循環を生み出し、生命のようにふるまうだろう。

 

<Info>

植松

植松琢麿「space colony」
会期:2016年10月21日[金]-11月20日[日]
OPEN 12:00-20:00 / 定休日 月曜日

[OPENING TALK]
2016年10月29日[土] 14:00-15:30
出演:植松琢麿、森啓輔(ヴァンジ彫刻庭園美術館学芸員)、小林公(兵庫県立美術館学芸員)
会場:NADiff a/p/a/r/t店内
定員:40名
入場:1,000円
ご予約はこちら>>http://www.nadiff.com/?p=3370#event

同時開催

植松琢麿「nowhere-どこでもないところからの眺め」
会場:Yumiko Chiba Associates viewing room Shinjuku
会期:2016年10月21日[金]-11月19日[土]
営業時間:12:00-19:00
定休日:日、月、祝日
レセプション パーティ:10月29日[土] 18:00‒
http://www.ycassociates.co.jp

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