SpotifyがSoundCloudの買収交渉中との報道。SpotifyにとってSoundCloud買収のメリット・デメリットは?

音楽ストリーミングサービスの巨人Spotifyが配信プラットフォームの第一人者SoundCloudの買収交渉をおこなっているのがFinancial Timesの報道で判明した。

 

買収交渉が開始されたのはSoundCloudが自前のストリーミングサービスSoundCloud Goをローンチした1ヶ月後だという。

Spotifyは音楽ストリーミングサービスの最大手で現在4000万人の有料会員を抱えている。ライバルのApple Musicは現在1700万人だが、ここ数ヶ月の会員の伸び率はSpotifyがApple Musicを上回っているというレポートも出ている。

SoundCloudは音楽配信プラットフォームとして名声を誇ってきたが、会員のほとんどが無料ユーザーであり、巨額の赤字に苦しんできていた。しかし他のストリームサービスに比べて圧倒的な楽曲数をほこり、2014年末時点で1億2500万曲の楽曲数を保有している。

このためSpotifyがもしSoundCloudの買収に成功すれば、Apple MusicやTIDALなどにくらべ多くの楽曲数を保有できるようになり、ストリーミングサービス間での競争で先んじることができるようになる。

しかしSoundCloudを買収することでSpotifyにはリスクも発生するとみられている。例えば現在SoundCloudではメジャーレーベルの特定の音源などは無料ユーザーではフル視聴ではなく、45秒などの再生制限がかけられている。Spotifyはこれまでメジャーレーベルからそうした要求があってもはねつけてきたがSoundCloudを買収することで、サイトの仕様の変更を迫られる可能性がある。

Via Variety

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