TOYOMUが新作EP『ZEKKEI』で妄想からオリジナルへ

MUSIC  2016.09.21  FNMNL編集部

今年3月にリリースされたKanye Westのアルバム『TLOP』は日本では配信プラットフォームの影響で一定期間オフィシャルでは聞くことができなかった。

 

その合間の4日間に京都のトラックメーカーTOYOMUは、わずか4日間でカニエ・ウェストの新作を妄想で作り上げ、その作品『印象III : なんとなく、パブロ (Imagining "The Life of Pablo")を自身のサイトにアップした。

TOYOMUは同作について「サンプリングの一番おもしろいところを突き詰めることができたけど、率直にいえば悪ふざけの極みだった」と述べているが、その徹底した悪ふざけが功を奏してBillboard、BBC Radio、Pitchfork、The Fader、FACT等、一気に海外の有力メディアにピックアップされた。

そして彼が次に向かったのは、全曲オリジナルで構成された作品を発売すること。TOYOMUはサンプリングとシンセサイザーの融合のあくなき挑戦をテーマに、サンプリングの元ネタは自ら作ったサウンドと自然音に限定、暑くて有名な京都の夏、「人が作っていない作品を作ろう」とサウンドの冒険に黙々と没頭した。

今作の制作で新たに活躍したのが、自宅で埃をかぶっていた90年代のシンセサイザーYAMAHA CS1xとカセットテープ。前世紀に活躍したこれらを現代に持ち込むことによって化学反応がおこり、境界を超えた、彼オリジナルのサウンドが生まれたのだった。

猿が生息する地元の山にてフィールド・レコーディングも実施、その素材を活かしつつも大胆に加工してサンプリング・ネタとして収録曲"Social Grooming Service"に落とし込まれている。

暑い夏が終わろうとした頃、完成間際の作品を眺め、TOYOMUは「枠からはみ出るほどカオスでいっぱいの箱庭のよう」と感じたという。そして「一見ベクトルの全く違う様々なものが存在するカオスの中で、それぞれが反応してギリギリにアンサンブルとして成立している様を快感として」捉えており、本作完成後、この夏の旅を振り返ったTOYOMUは、タイトルを『ZEKKEI』(絶景)と名付けた。

<Release Info>

TOYOMU

TOYOMU -『ZEKKEI』

2016年11月23日発売/ TRCP-208/ 定価:1,200円(税抜)

[Tracklist]

1. Atrium Jōbō

2. Incline

3. Mound Meidou

4. The Palace

5. Social Grooming Service

All songs written, produced and performed by TOYOMU

[amazon] http://amzn.to/2d5Fe21

[iTunes] EP『ZEKKEI』予約リンク http://apple.co/2cKEHiv

[Apple Music] シングル「Incline」ストリーミング http://apple.co/2ddwt58

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