Frank Oceanの新作『Blonde』のクレジットが公表

今夏最大の話題作だったFrank Oceanの新作『Blonde』は、これまで同時に発行されたZine『 Boys Don’t Cry Magazine』に掲載されていたContributor Listでしか、作品に携わったアーティストの名前がわからなかった。しかもこのContributor Listでは作品に直接的に携わったのか、Frank Oceanのインスピレーションの元になっただけなのか区別も曖昧のままだ。

 

しかし本日Pitchfolkが作曲家データベースASCAPでアップデートされた情報を元にアルバムに収録された17曲中12曲のクレジットを公表した。もっとも多く参加しているのはSa-Ra Creative PartnersのOm'Mas Keithだ。前作『Channel Orange』でも多大な貢献をした彼は今回公開されたスキット以外の全ての曲にクレジットされている。他にもKendrick LamarやTyler, the Creator、
Pharrell Williams、James Blake、Jamie xxなどの名前が見受けられる。

そしてContributor Listに記載されていたTodd RundgrenやThe Beatles、Elliott Smithなどの曲がサンプリングされているのも判明した。

しかしデータ版『Blonde』も5曲は判明しておらず、KOHHなども参加しているフィジカル版のクレジットもまだ公開されていないため、『Blonde』の謎はまだまだ解き明かされたとはいえない。

以下がクレジットリストだ。

1. "Nikes"

Frank Ocean
Om'Mas Keith
Carl Palmer
Harry Palmer
Jeff Palmer

"Nikes" samples the Palmer Brothers' 1968 song "The Champ," written for the Mohawks.

2. "Ivy"

Frank Ocean
Rostam Batmanglij
Om'Mas Keith
Jamie xx

3. "Pink + White"

Frank Ocean
Om'Mas Keith
Tyler, the Creator
Pharrell Williams

4. "Be Yourself"

Frank Ocean
Om'Mas Keith

5. "Solo"

Frank Ocean
Mikey Alfred
Dave Allen
Hugo Burnham
Sage Elsesser
Om'Mas Keith
Jon King
88-Keys
Todd Rundgren
Rho Spearman

"Solo" samples Todd Rundgren's "Flamingo," first released in 1973.

6. "Skyline To"

Frank Ocean
Om'Mas Keith
Kendrick Lamar
Tyler, the Creator

7. "Self Control"

Not yet listed

8. "Good Guy"

Not yet listed

9. "Nights"

Frank Ocean
Om'Mas Keith
Buddy Ross
Michael Uzowuru
Vegyn

10. "Solo (Reprise)"

André 3000

11. "Pretty Sweet"

Frank Ocean
Om'Mas Keith

12. "Facebook Story"

Not yet listed, but features spoken-word vocals from French producer SebastiAn.

13. "Close to You"

Not yet listed

14. "White Ferrari"

Frank Ocean
James Blake
Om'Mas Keith
John Lennon
Paul McCartney

"White Ferrari" samples The Beatles' 1966 song "Here, There, and Everywhere"

15. "Seigfried"

Frank Ocean
George Harrison
Om'Mas Keith
John Lennon
Paul McCartney
Elliott Smith
Ringo Starr

"Seigfried" samples the Beatles' 1967 track "Flying" plus elements from Smith's posthumous 2004 track "A Fond Farewell."

16. "Godspeed"

Frank Ocean
Kim Burrell
Om'Mas Keith
Elliott Smith

17. "Futura Free"

Frank Ocean
Mikey Alfred
Dave Allen
Hugo Burnham
Sage Elsesser
Andy Gill
Om'Mas Keith
Jon King

 

RELATED

【特集】「私と『Blonde』」vol.2|「自己」の多層性を開ける

Frank Oceanが2016年8月20日にリリースした歴史的名作『Blonde』から、今年で早5年。多くのリスナーに衝撃をもって迎えられた同作は、現在に至るまで様々な分野のアーティストに絶大な影響を与え続けている。

【特集】「私と『Blonde』」vol.1|butasakuによる往復書簡

Frank Oceanが2016年8月20日にリリースした歴史的名作『Blonde』から、今年で早5年。多くのリスナーに衝撃をもって迎えられた同作は、現在に至るまで様々な分野のアーティストに絶大な影響を与え続けている。

SZAが新曲“Good Days”のリミックスをFrank Oceanに依頼すると語る

SZAが昨年末にリリースしたニューシングル“Good Days”。Jacob Collierが参加したこの楽曲は彼女の『Ctrl』に続く新作を期待させるものとして高い評価を受けているが、そんな同曲について楽しみなニュースが出ている。

MOST POPULAR

音楽を聴いて鳥肌が立つのは特殊な脳の構造を持つ人だけが経験できるという研究結果

音楽を聴いて鳥肌が立つ、という体験をしたことがあるだろうか。もしあるならば、あなたはとてもラッキーな経験をしている。

大人になってからの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽で形成されている

私たちの音楽の好みは14歳の時に聴いた音楽によって形成されていると、研究により明らかになった。

Appleの重役がiTunesの音楽ダウンロードが終了することを認める

ついにその日が来てしまうのだろうか。先日発表されたアメリカレコード協会(RIAA)の2017年末の収入報告でもデジタルダウンロードの売り上げが2011年以来6年ぶりにCDやアナログレコードなどの売り上げよりも少なくなったと発表されたが、ちょうどそのタイミングでApple Musicの重役のJimmy Iovineが、iTunesストアの音楽ダウンロードが、終了する見込みであることをBBCの取材に対して認めている。