cero Presents 『Traffic』スペシャルフォトレポート!
COMPUMA ~ ランタンパレード
その後バーステージではCOMPUMAのDJタイム。ダビーでフラットなハウスやディスコでメインフロアの熱気をうまくクールダウンさせ、ダンスモードにスムースに移行できるようなプレイだった。
会場の外ではceroの髙城晶平がスタッフを務める阿佐ヶ谷の「roji」や「えるえふる」がフードブースを出店。両店舗のフードはすぐ完売になるなど、来場者はバーステージから流れる音を楽しみつつ、思い思いにリラックスした時間を過ごしていた。
そうこうしているうちにメインステージでは清水民尋によるソロユニットランタンパレードのライブがスタートしていた。曲間のMCも最低限に小気味いいピッチで清涼感のある演奏を繰り広げていく。清水民尋の抑制がききつつも、かすかに感情がもれてくるようなボーカルとレイドバックしたサウンドのバランスが絶妙。
"時のかおり"などの名曲を披露し、ラストの"甲州街道はもう夏なのさ"では演者のテンションは変わらぬまま、フロアはヒートアップ。夏の休日を慈しむような晴れ晴れとしたパーティー空間が出現したかのようだった。
JxJx ~ XTAL ~ OMSB & Hi’Spec
YOUR SONG IS GOODのJxJxによる祝祭感のあるディスコDJのあと、バーステージではXTALのライブセットが。新曲なども含めたメロディックなものから硬質なトラックまで、さすがの奥行きのあるセットでフロアのお客さんもガンガン踊っている。
OMSB & Hi’Specが続いてのメインステージでのアクトだ。先ほどのランタンパレードとは対照的な暴れ馬のようなタフなビートと、ビートを抑え込むのではなくより、パワフルに乗りこなしていくOMSBのフロウは圧倒的な包容力で、フロア全体の熱量を否応なしに上げていく。
「いいとこに連れてきてもらった」とOMSB自身も語っていたように、大きなステージをものともせず、お客さんの頭を振らせ続ける。盟友Hi’Specのアルバム『Zama City Making 35』に収録されているフッド・チューン"Goin Back To Zama City"でのダイナミックさ、2ndソロアルバムのタイトル曲でもある"Think Good"を「おれの一番好きな曲、とにかく揺れてくれ」と披露すると、本当にフロア全体が波打つようになっていたのはまだ目に焼き付いている。
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