韓国の人気TV番組で、完璧な韓国語で名曲をカバーしたアメリカ人シンガーが人々を感動させた理由とは?

MUSIC  2016.08.24  FNMNL編集部

韓国のリアリティーショーで完璧な韓国語でバラードを歌い上げたアメリカ人が今、韓国中で話題になっている。

オハイオ生まれ、ジョージア育ち、Tyler, the Creator似のJoseph Butsoは、韓国が大好きなアメリカ人。大学で韓国語を専攻し、Choi Jun Seopという韓国名も持つほど韓国への愛にあふれている。彼は2012年にオハイオ大学を卒業した後、K-POPスターになるために韓国に渡ることを決意。

韓国に渡った彼は、クライドファンディングの支援も受け、ストリートミュージシャンとして活動をスタートさせ、コンテストなどにも出場し徐々に有名になっていく。

ストリート・ミュージシャンとして一ヶ月におよそ7万円を稼ぐことができるようになったBustoは、ついに今年の8月18日テレビ番組に出演することに。

その番組とは「I Can See Your Voice 3」という韓国の人気番組。歌を歌う顔だけを見て、実力者か音痴なのかを当てる音楽推理ショー。そこに出演したBustoは、そのアンコールセットで、韓国の人気3人組ボーカル・グループSG Wannabeの“As I Live”を観客の前で披露する機会を与えられた。

彼にとって人生を左右するほどの大舞台で、Bustoは韓国人と聞き間違えるほどの上手な韓国語で、バラードを歌い上げた。そして審査委員はBustoの技量、表現力に驚き、観客は完全に彼の歌声に魅了された。

この動画のハイライトと言ってもいい、1分40秒ほどで審査委員が「ワオ」と驚くシーンをRedditユーザーの3khnngは以下のように解説している。

オリジナルの曲で「私たちは笑うよ。けどそれ以外考えられなかった」の部分は、SG Wannabeの元バンドメンバーの自殺という深い悲しみと辛さの表現であり、本来マイナーキーで歌われているんだ。

けどJosephはその部分をメジャーキーに変更して歌った。もちろんメジャーキーで歌うとアップリフティングな高揚感をもたらす効果がある。けどそれだけじゃない。驚くような表情でアレンジを加えて歌ったJosephは、そうメジャーキーで歌うことでよりその悲しい記憶を表現したんだね。

つまり本来の歌い方で「元メンバーが自殺した記憶」を歌うオリジナルの曲を歌うことは、Josephにとってすこし居心地が悪いと感じられるのだろう。つまり彼は自分のことをまだまだ韓国では外国人だと思ってるから。彼は(本当はマイナーキーのまま歌えるのにも関わらず)、韓国語の曲をまだまだ真似してるかのように、つまり本物っぽくない歌い方で歌ったんだ。

そうすることで彼は音楽を音楽として理解しているだけではなく、尊敬され愛されている韓国のアーティストに対して文化的にも敬意を表していることを表現したんだよ。だからとてもユニークでみんなの驚きのリアクションを引き出したんだね。

SG Wannabeによる原曲はこちら

TVの取材に対してJoseph Butsoは「韓国はぼくの故郷だよ」と語る将来のK-POPスターの今後に注目だ。

MUSIC

FASHION

CULTURE