DJ KhaledやChris Brownを顧客にもつ16歳のスニーカー・トレーダーのKickz君

世界的なスニーカームーブメントはますます過熱し、人気メーカーがリリースする新作モデルは即完売といった状況が続く。どうしても手に入れたいモデルを探しに、リセラー(再販業者)のウェブサイトを見た経験がある人も少なくないだろう。正規では購入できないレアなモデルを高額で売るリセラーの中には巨額の富を得る者もいる。マイアミに住む16歳の少年Benjamin Kickz aka "スニーカー・ドン"もその1人だ。

Benjamin Kickzは14歳でスニーカー・リセラーとしてのキャリアをスタートさせ、今年だけで100万ドルをリセラー・ビジネスで得ている。彼の顧客リストにはDJ KhaledやChris Brownなどアーバン・ミュージックシーンのトップスターも含まれる、超有名リセラーだ。そんな彼のインタビューがNY Magで掲載されている。

Low key very focused lol but s/o @nymag for the article

Business Is Boomin ?さん(@benjaminkickz)が投稿した写真 -

 

Nikeが2012年にリリースしたFoamposite One "Galaxy"がきっかけになり、彼はスニーカー・リセラーをスタートさせる。現在のスニーカー・ブームのきっかけとなったといわれるその1足を、母親がeBayでとても安く購入したのが彼の人生を変えた。

その翌日スニーカー雑誌を購入したKickzはどのスニーカーが人気があるのかを学び、貯金を使ってさらに多くのスニーカーを仕入れ、ビジネスのやり方を学んでいった。そして彼が14歳のときに全米のわずか10店舗でしか購入できない、鮮やかなグリーンとピンクのLeBron X MVPsを400ドルでマイアミの同業者から入手。その日のうちにKickzは18歳の友人にそれを4000ドルで売却したことが、本格的なビジネスをスタートさせるきっかけとなった。

彼に大きな影響を与えたのはヒップホップだという。「Lil Wayneがロールスロイスにのって10万ドルのチェーンをつけているのを見て、そのライフスタイルに憧れたというより、単純にダイヤモンドのネックレスが欲しくなって、フェラーリを運転したくなったから、自分でやらなきゃってなったんだ」と彼は語る。

S/O @travisscott for grabbing ??.. Before the flight

Business Is Boomin ?さん(@benjaminkickz)が投稿した動画 -

LeBron X MVPsを売却した資金を元手に、Kickzはビジネス拡大のために、1つのスニーカーを大量に購入し売却することを考えAir Jordan 1 Retro High OG “Powder Blue”を85足購入。それをただ売るためではなく、転売業者などに見せることで「こいつはこんな大量に1つのモデルを持ってるなら、自分からもたくさんのモデルを買ってくれるだろう」とKickzに興味を向かせることに成功、その結果彼はより多くのスニーカーを仕入れることができた。

順調にビジネスを成長させていったKickzだが彼が全国的な知名度を得るきっかけになったのは人気DJでヒットメーカーのDJ Khaledとの出会いだった。2014年の年末、Khaledは3足のAir Jordan Ultimate Gift of Flight packなど計6足のスニーカーを購入するために、Kickzにコンタクトをとってきた。その取引以来KickzとKhaledはSnapchatで頻繁にコンタクトをとる仲になり、Khaledを通じてKickzの知名度も急激に上がっていった。しかし多くの人はKhaledのSnapchatに登場する彼の姿を見て、「この男の子はKhaledの息子なの?」と誤解するそうだ。

 

そしてKhaledとKickzのコンビはSnapchatから1つの流行語を生み出してた。昨年末にKhaledがKickzに対して「ビジネスの調子はどうだ?」と問いかけたところ「ちょうどいい言葉が今浮かんだよ。Boomin!だよ?わかる?」と返答。このやりとりをきっかけにKhaledの友人でアメリカンフットボールのスター選手Antonio Brownが「Boomin!」をキャッチフレーズとして使ったり、民主党大統領候補のヒラリー・クリントンがこのフレーズを用いるなど広く話題になった。

ただし今年に入ってからKickzはラッパーなどの顧客よりも自身のウェブサイトsneakerdon.comでのビジネスを重視していく方針になったという。「サイトでは1日で終わるビジネスが、ラッパーとは1ヶ月経っても終わらないんだ」と彼は合理的な姿勢を語り、また「パーティーにも興味もないし、誰かとネットを介してつながるなんてことにも興味がないよ。」と16歳らしからぬドライな側面も話す。Benjamin KickzのNY Magでのインタビューは全文リンク先から読める。

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